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短編集 冬花火

冷たい窓ガラス

作者: 春風 月葉

 外の世界は白くて綺麗、ふわふわと降りてくる雪が触りたくて外に手を伸ばすと、見えないガラスの壁が邪魔をする。

 部屋は暖かいのにガラスはとても冷たくて、私に触るなとでも言っているようだった。

 でも外へ出てみるとそうではないとわかった。

 きっとあの透明なガラスは外は寒いから出ない方が良いと教えてくれていたのだ。

 私は暖かい部屋の中でガラス越しに綺麗な外の景色を眺める。

 なんだかガラスにばかり寒い思いをさせることに申し訳ない気持ちになってきて、私はガラスに身体を寄せた。

 ガラスはひんやりと冷たくて、私の温度は半分ほどガラスにとられていった。

 私はガラスを通して外の寒さを半分だけ感じた。

 ガラスは前より少し温かくなり、私は前より少し冷えた。

 ガラスと温度を半分にわけあうとガラスは少しだけ温かくなる。

 外の雪達もガラスを通してこの熱を感じているのだろうか?

 ガラスはなにも答えない。

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