クソギルマス
「このみ、半蔵。何も食べてないでしょ?パンとグレープジュースしかないけど、食べて。」
そういえば俺は、転移をしてから何も食べていなかった。
この世界のパンやジュースが、どんな味なのかとても気になる。
カレアがバッグから取り出したのは、瓶に入ったグレープジュースと、紙につつまれたパンである。
カレアの小さなバッグに、三人分も入りきるようには見えない。
「カレアのバッグって、魔法のバッグなのか?」
「うん、魔術師が作ったバッグだよ。マジカルバッグ。このパンの大きさなら、100万個くらいは入るね。」
「重たくないのか?」
「カレアは『ヘヴィーホルダー』というスキルで重たいものを持てるようになってます。マジカルバッグは物の大きさを無視できますが、重さは当然無視できませんので。」
「ヘヴィーホルダーはちょっと変わってて、マジカルバッグの重さのほとんどを無視できるの。」
冒険をする上で、こういうアイテムは必須になってくるだろう。
俺も、いつかは「ヘヴィーホルダー」を習得したい。
「さ、食べて食べて!」
喉が渇いているので、まずグレープジュースから飲んでみる。
これは・・・ ブドウはブドウなんだが、俺が普段飲んでいるグレープジュースとは種類が違いそうだ。
でも、美味しい。
こんなにのどごしの良いグレープジュースは初めてかもしれない。
そして、パンを食べてみる。
菓子パンでも惣菜パンでもないのだが、意外と塩気があった。
小麦粉とは違う味なのだが、ハーブのような香りととても噛み合っていて美味しい。
食事が終わって少し休憩した後は、さっきの話の続きをする。
このみのギルドには、やっぱり何かあるらしい。
それにしても、ギルドにこんな巨乳の可愛い子がいたら、相当ちやほやされるんだろうな・・・。
「ギルドマスターのワイキンは、イグニスという地域で育ちました。なので、イグニス語とポラリス語を話すことができます。」
俺はイグニス語も話すことができる。
言語の記憶を探ってみると、どうやらイグニス語はイグニスでしか使われていない言葉らしい。
「私の入っているギルドには、イグニス語しか使わないという決まりがあります。イグニス語を使える人は少ないので、私を含めてほとんどの方が片言で話します。」
「身内意識みたいなものか?」
「はい、それに近いです。ちなみに、勇者レベルの方が初心者、中級者を助けるのはとても珍しいです。私は強くなりたくて、イグニス語を学び、このギルドに入りました。」
ほとんどの勇者は勇者同士でギルドを組むわけだな。そりゃ当然だ。
「それで、イグニス出身の方たちがマスターとつるみ、片言でしか話せない人をバカにしたり、いじめたりします。」
「当然、セクハラもあるわけだな。」
「あります。そして、言葉で抵抗しにくいのです。あの人たちは、私の知らない下品なスラングでからかうのが大好きです。ワイキンに関しては、胸を触ってくることもあります。」
最悪じゃねぇか!なんだそのクソギルド!
そうまでしてでも強くならないといけないんだから、この世界はやはり厳しい。
俺は相当怒った表情をしているらしく、3人の間に強い緊張が走る。
「ギルドを抜けて逃げることはできないのか?」
「マスターは支配スキルを持っているので、逃げてもすぐに追われます。」
「だからあたしが付き添って、こういう所に癒されに来るの。」
ワイキンは、支配することだけに特化した人間らしい。
何かに特化している人って、こういう世界では強いんだよな・・・。
「支配スキルの習得には何ポイントかかるんだ?」
「前提条件が厳しいスキルですが、それを無視して50ポイントで済ませているはずです。」
「つまり、最低でも500ポイントは使ってるわけだな。ワイキンの正確なレベルは分かるか?」
「私がこの前見たときは502でした。レベルを自慢してくるので、普通に見せてくれます。」
たったの2!
つまりは2ポイントしか余裕がない。
介錯の門すら何とかすれば、倒せる相手かもしれない。
「ギルド開設時がレベル500だとしても、それから2しか上がっていないのか。」
「はい。彼は10歳の時に今のギルド「ブラックバット」を開設しました。1年半くらい前です。」
えーっと、元の世界でいう3年くらい前か。
結構長年やってたんだな。
「このみが加入したのはいつだ?」
「450日程前です。私がまだ7歳の頃。」
このみは今8歳だから、こっちでいう1年前か。
「レベル500からはそれまでに比べ、レベルアップに莫大な経験値が必要になります。普通に弱い敵を狩り続けても、1年半で502までは上がりません。」
洗脳してるモンスター、相当強くなってるんだろうなぁ・・・
「あと、レベル500からは勇者と呼ばれます。レベルを上げるために、死を覚悟して強敵と戦うんです。」
俺もいずれはそうなるわけだ。
そもそも、生きているうちにそこまで行けるのか怪しいのだが。
「正直俺は、ワイキン自体はそこまで強くなさそうに感じた。あと『介錯の門』ってスキル、名前からして、自分で倒した敵しか従えないと思うのだが。」
忍者を目指す者として、それくらいの知識は必須だろう。
介錯とは、切腹する人の首を切りおとすこと。
もしかしたら、本当に切腹する人の首を切り落とさないと従えないのかもしれない。
「洗脳されたモンスターは、経験値を得てステータスが上昇します。当然知力も上昇するので、モンスターは自殺しようとします。」
「自殺しようとしたところで、首を切り落とすって訳か。って、ステータスがあるのか!?」
魔王軍はステータスがあるとか、そんなの世界の均衡ボロボロじゃないか。
そんなんだから、この世界は転移者が多いのだろう。
「はい。彼が召喚するモンスターは成長したものばかりです。魔王軍の血族は、レベルが上がるとステータスが上がります。ちなみに魔王軍の血族は、人間を殺すことでのみ経験値を得ることができます。」
「でも、洗脳したモンスターが他のモンスターを倒したら、経験値もらえるんだよな?」
「そこだけ特殊なんです。洗脳スキルはずるいんですよ。」
「荒れてる街にいくと『洗脳屋』ってものがあるんだけど、そういう店だったんだね。」
ネトゲでいう、「システムの穴」ってやつだな。
俺もそういうものを活用して強くなりたいものだが・・・。
「じゃあ、ワイキンのステータスは今ものすごいことに・・・。」
「いえ、そうでもありません。人間はそんなに倒していませんから。職業証と魔王証は別ですよ。」
「ああ、レベルは共有しないのか。それにしても、両方の証を持ってるって本当ずるいなそいつ。」
「半蔵、この世界はボロボロで穴だらけなの。転移者の話聞いてると羨ましくてさ・・・。」
さっきから思っているのだが、警察は何をしているのだろうか。
言語の記憶を探る限り、警察は存在しているはずである。
「そんな奴、警察に捕まらないのか?」
「この辺の警察に、ワイキンを倒せる者はいません。挑んだ警察は、全員倒されています。」
レベルシステムがあると、治安維持すら厳しくなるらしい。
それにしても、警察は全員魔王軍みたいな記憶が言語中枢にあるのだが、気のせいだろうか。
「警察は全員魔王軍の人、で合ってるか?」
「よく分かりましたね。その通りです。」
「つまり、警察を倒しても魔王証の経験値は入らないわけか・・・。」
「半蔵って、よくそんな危ない話に首突っ込めるよね。死ぬのが怖くないの?」
確かに、異世界に来てから死に対する恐怖感が落ちている気がする。
「困ってる女の子がいたら、助けるのが男の役目だ。」
「へぇー・・・ 半蔵が生まれた世界に行ってみたくなったよ。」
このみが赤面している。
二人の反応からして珍しい発言らしいが、世界が違っても乙女心は変わらないらしい。
「そこまで言うんだから、助けてくれるんでしょうね!半蔵さん!」
可愛い。このみ、すごく可愛い。
俺は今、最高の気分だ。
今なら、なんだって出来る気がした。
「で、ワイキンは今どこにいるんだ?」
「ギルドの拠点があるドラキュリアにいるはずです。」
ドラキュリアは地域の名前だ。
イグニス語圏ではないはずだが・・・?
「てっきりイグニスにいるのかと思ったぞ。にしても、ドラキュリアって名前からして結構危なそうだが・・・?」
「イグニス周辺のモンスターは弱いのであまり行きません。でもドラキュリア周辺のモンスターは結構強いので、行くなら警戒してくださいね。」
そういえば、今何時だろう・・・。
1日が25時間あるとしても、1時間の違いだから夜は夜だろうし・・・。
「あたしのギルドに入りなよ。あたしが狩れば半蔵のレベルも上がるからね。」
「レベル0の俺でも、カレアが倒した経験値をもらえるのか?」
「レベルなんて関係ないよ。あたしと同じ分だけ貰える。」
「やめなさい。それはタブーでしょ。」
「そもそも、特典付き転移者が出しゃばるのがタブーでしょー?」
「たしかにそうだけど・・・。」
カレアが言っているのは、いわゆる「養殖」だろう。
ネトゲで、強い人が狩ったモンスターの経験値を弱い人に分配することだ。
ゲームの種類によっては、これを利用してものすごい速度でレベルを上げることができる。
「このみを助けるためなら、どんな手段でも使いたい。カレア、ギルドに入れてくれ。」
「明日ね。今日はもう遅いから、寝よう。」
そう言って、カレアはこの洞窟の中で寝ようとする。
こんなところで寝てて、襲われないのだろうか・・・。
「そういえば、俺まだ家が無いんだけど。」
「寝床なんてここでいいでしょ。ほら、綿毛をこうやって集めて・・・」
「カレアは気配察知スキルを持っているから、襲おうとしても無駄ですよ?」
「襲わねーよ!それより、このみは大丈夫なのか?気配察知スキルないんだろ?」
「あたしがそばにいるから大丈夫だって。」
「はい。いざとなったらカレアに助けてもらいます。」
俺は童貞だが、そこまで盛りはついていない。
確かに美女二人と一緒に寝るのは最高だが、そもそも俺は恋愛を捨ててネットに没頭していた人間だ。
元の世界で、俺に告白してきた女を、性欲満点の友達に誘導したことがある。
すっごい修羅場になったっけな。
それ以来、俺はホモ呼ばわりされることとなった。
単純にその女の性格が嫌いなだけだったのだが。
カレアが敷いてくれた毛布が気持ちいい。
毛玉モンスターも去っていき、新しいことだらけで疲れた俺は眠りに・・・
―――――病院にて
目覚めたら、俺は病院にいた。
崖から転落し骨折した俺は、救急車で病院に運ばれ手術を受けたらしい。
「目が覚めましたか?相内さん。あまり無茶しないでくださいね。」
「太陽!目が覚めたのね!普通なら死んじゃう高さって聞いて、ずっと不安だったのよー!」
「よっ、太陽。目が覚めたって聞いて学校抜け出してきたぜ。お前、異世界キラーだってな。学校中で大騒ぎだぞ。」
俺はこれからの人生も安泰だ。
生きててよかった・・・!
俺はこのままラノベ作家になり、さらにアニメ化まで・・・!
女の人の声が聞こえてくる。
聞き覚えのある声。これは・・・。
「半蔵、そろそろ起きてよ。行くんでしょ?半蔵?」
「これは前の世界の夢を見ている感じね。」
そうだ。俺は異世界に行ったんだ。
これは前の世界の夢。
早く起きて、このみを助けなきゃ・・・!
―――――薄暗い洞窟
「おはよう、半蔵。」
「おはようございます。」
俺が目覚めた頃には、二人はもう既に起きていた。
何時間寝てたんだろうか・・・。
この調子なら、1日25時間の生活にはすぐ慣れそうだ。
「おはよう。カレア、このみ。なんか随分と嬉しそうだな。」
元の世界が恋しくなったが、今はやっぱりこっちだ。
それにしても、ずいぶんとうきうきしているな、特にこのみ。
「半蔵さん聞いてください!カレアがマスターチケット1枚くれたんですよ!」
「ああ・・・ マスターチケットって何だっけ・・・?」
思い出せない。というか多分聞いてない。
「使うとスキルポイントを1つ貰える万能アイテムだよ!」
はい?
何でそんなものカレアが持ってるんだ?
「それは何シオンくらいの価値なんだ?」
「取引は魔王軍の間でしかされてないの。50億ヘラだよ。」
「50億?えーっと、1ヘラが・・・」
言語中枢にあるはずの情報を引き出そうとするが、寝起きで頭が回らない。
「5ヘラで3シオン。」
「魔王軍に売りに行っても、殺されるだけですよ。今はとにかく話を聞いてほしいんです。」
このみが何かをものすごく伝えたがっている。
「私はレベル230で、49ポイント持っていました。あと1ポイント、どうしても必要だったんです。」
「このみね、ソロで魔王軍の領域に行ってレベル上げるとかいいだしたんだよ。チケット1枚くらいまた手に入るって言ってるのに。」
「カレアの大事なチケットじゃない!」
「マスターチケットってどうやって手に入れるんだ?」
そういえば、1ポイントを得るって1レベル上がるとは違うのだろうか・・・
100ポイント贈呈のプランって、もしかして超お得だった?
「魔王軍の領域にいる、ドラゴン系モンスターのボスを倒すことで、稀に手に入ります。勇者の中でも一握りしか狩れる人はいませんが・・・」
「魔王軍の領土のモンスターが落とすから、取引も魔王軍の間でしか行われていないのか。」
「いや、こんなレアもの人間の間では取引できないでしょ・・・。」
カレアが珍しくまともなことを言う。
「レベル230から1ポイント使ったら、レベル231になるのか?それともチケットは別?」
「レベルは230のままです。だから、チケットは勇者達にとって宝物のような存在なのです。」
「昨日戦った、ポイント貰った転移者なら1枚くらい持ってると思ったんだけどねー。」
「300ポイント持ってるって聞いて、ものすごくひやひやしたのよ?」
もっと警戒しておくべきだったのかもしれない。
ワイキンもチケットを何枚か使っている可能性があるので、その辺も注意しておくべきだろう。
「カレア、まさか今回使ったチケットも盗賊から奪ったのか?」
「もちろん。それ以外に手に入れる手段なんてないよ。」
「カレア、盗賊がチケット持ってるなんて、奇跡なのよ。」
今日の戦いは、カレアがとても活躍してくれそうだ。
俺が話を逸らしてしまったが、このみは50ポイントを何に使ったのだろうか・・・。
「ねえ、このみ、4階はどんな感じだったの?教えてよー。」
「だから秘密だって!」
多分、ギルド本部のことだろう。
このみは、俺の職業登録の時に4階に行ったことがあるような素振りを見せていた。
ギルド本部の立ち入り禁止区域にも、馴染みが深いのだろう。
「4階?ギルド本部の4階に行ったことがあるのか。」
「今朝初めて行ってきました。マスターチケットの儀式は、4階で行います。」
今朝って・・・
まさか、俺一人でここに寝てたんじゃないだろうな!?
「あ、これはもういらないですね。カーバンクルサーチャー、クローズ!」
「ちょっと、俺一人でここに寝てたんじゃないだろうな!?」
「ギルドにはカレアも付き添いで来てくれたのよ。カーバンクルサーチャーが警備してたから大丈夫ですって。」
そりゃそうだよな。
このみはここに逃避してるんだし、カレアの付き添いは必須だ。
「いざとなったらあたしが駆け付けるからね。自分の使ったソードトルネードに巻き込まれれば、3分で着くんだから。」
「それって酔わないのか・・・?」
「あたしの三半規管はスキルでものすごく強化されてるの。前衛は皆習得してるよ。」
「カレアはもともと酔わないタイプなんですけどね。」
やっぱり、特技を極めるのが良さそうだ。
「話がだいぶ逸れてしまったな・・・ すまない。このみは50ポイントを何に使ったんだ?」
「ミラーリングですよ!」
このみがとても嬉しそうに言う。
ミラーリング・・・ 名前からしてスキルをコピーできる系統だろうか?
「ミラーリングで、半蔵さんのイグニス語をコピーしようと思うのです。」
「コピーできるスキルは一度に1つまで。持続時間は10分。コピーの対象は習得コスト100未満のスキル限定。いまのこのみにピッタリのスキルだよ。」
まさかこのみ、自分がおとりになるつもりなんじゃ・・・
案の定、このみはなにかを覚悟した顔をしている。
「この件は全て私の責任です。なので、今回は私がおとりになります。」
「本当にヤバかったら逃げるんだぞ。」
「大丈夫ですよ。まかせてください。」
この世界の女は強くて好きだ。
本当に、いい仲間に出会えたと思う。
「作戦はあたしが決めたの。まず、半蔵のイグニス語をこのみがコピーする。」
カレアは剣士なだけあって、作戦を練るのは得意なのだろう。
「その後、あたしと半蔵はすぐに、ワイキンが洗脳したモンスターを倒しに行く。倒した時点で、半蔵はレベル50を超える計算。」
「50ポイントで何か習得するのか?」
「潜伏系の『闇の纏い気』に30ポイント。狩猟系の『ポイズンボム』に20ポイント。」
「ああ、覚えておく。それにしても、カレア一人で倒せるのか?」
「このみがミラーリングを使った後、あたしは『カルミネイティドソード』をすぐに使って、5分だけ自分を超強化する。これは消耗が激しいから1回だけ。体力はできるだけ温存する。」
「必殺技無しで介錯の門に挑むんだな。」
「ミラーリングから5分経った時、あたしと半蔵はワイキンの拠点に行く。このみの時間稼ぎはこれで終わり、あとは半蔵が喧嘩を吹っかけて、介錯の門を発動させる。」
「なるほど、その後は?」
「『介錯の門』が開いたら、半蔵はまず『闇の纏い気』を使う。これで闇系以外のモンスターは半蔵から離れて、逆に闇系モンスターは半蔵を狙うようになる。」
「門から出てくるのは闇系か?」
「闇系は洗脳の対象に最適なの。だから闇系しか出てこないはず。そして、半蔵は敵の大群に向けて『ポイズンボム』を使う。まき散らされた毒から敵は離れ、回り込んで半蔵を狙う。」
「俺はモンスターの攻撃を耐えきれないぞ。」
「『闇の纏い気』は、闇系スキルの効果を吸収することができるの。『ポイズンボム』を吸収した半蔵は、あたしと協力して敵と間合いを取りながら、敵に毒で攻撃する。」
「俺は毒を受けないんだな?」
「スキルの特性上、半蔵は毒を受けない。ギルド仲間であるあたしも受けなくなる。これで闇系モンスターが得意とする毒攻撃を完封できる。」
「『闇の纏い気』を使っていないカレアにも効果があるのか?」
「一部のスキルは同じギルドの人にも有効なの。あと、敵のスキルも吸収できるから、間合いを測ってうまく吸収してくれると嬉しい。」
「そこは俺の腕次第って訳だな。」
「後は、毒で弱った敵をあたしが『マスタースラッシュ』で一掃するだけ。」
「このみは大丈夫なのか?」
「あたしはこのみを信じてる。」
かっこいいじゃねぇか、カレア。
俺もこのみを信じよう。
職業証を見て、ポイズンボムがちゃんと習得可能であることを確かめる。
理科の実験をまじめにやって正解だった。
その後はポラリスのギルド本部に行き、俺はカレアのギルドに加入した。
名前、半蔵。職業名、シャドウ。レベル0。ギルド名、マジックナイツ3世。




