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異世界、通訳、女の子。  作者: 薄紅時雨
2章 勇者デビュー
14/17

勇者デビュー

亡霊の洞窟で狩りを始めてから180日。

俺たちのレベルは、全員500に達している。

効率的な狩りによって、経験値だけでなく魔物のドロップ品も沢山手に入れた。

売った物だけでも、総額15億シオン。

俺たちは、まずギルドの拠点となる建物を買った。

亡霊の洞窟があるキリスではなく、俺が初めて行った街のポラリスにだ。


建物の金額は8000万シオン。

高額なのは、とても大きい建物だからだ。

元の持ち主は、この家を20人で使っていた。

それでも十分広いくらいの家なのだから、4人で使うなんて勿体ないかもしれない。

でも、勇者は持ち物が多いのだ。

この家の8割は倉庫や書類、研究や鍛錬のための部屋で、生活に使うのはたったの2割。


そして、今日行われるのはこのみの誕生パーティーである。


「このみ、8歳半おめでとう!」

「おめでとう、このみ。俺が元いた世界の誕生日パーティーを再現してみたんだ。」

「このみ、おめでとう。」


勇者のレベルに達した俺たちは、しばらく旅人として平和に暮らしていた。

狩りばかりの日々によって荒んだ心を、しばらく清めていたのだ。


「皆さん、ありがとうございます!ところで、この黒いケーキと火は何なんですか?」

「ああ、それはチョコレートケーキだ。その火は、このみの息で消すんだぞ。」


この世界では、チョコレートは非常に高価なものであった。

それもそうだ。この世界におけるチョコレートの原料となる実は、魔王軍の領域にしか存在しない。

チョコレートは人間界では売買禁止とされているため、俺と刹那の二人でわざわざ魔王軍の領域まで買いに行ったのだ。

このケーキを作るために使ったチョコレートの金額は、総額800万ヘラ。シオン換算で約480万だ。

同じ魔王軍なら99%割引で買うことができるのだが、魔王軍の店というのは人間からぼったくりをするのが基本なのである。


それでも、このみに食べさせたかった。

俺がこの世界に来てから何度も感じた、新鮮な味という感覚を味わってほしかったのだ。


「ふーっ!」


このみが冷たい息を吹くと、ケーキの上に浮いていた9つの火はすぐに消えてしまった。


「これでいいんですか?」

「ああ、それでいいんだ。このみ、お誕生日おめでとう。」


「さすが氷魔法も扱えるプリーストだね。火にはめっぽう強い。」

「皆さんのおかげですよ。」


得意としている属性がある人は、魂と身体にその属性が染み付いているのだ。

このみは光と氷、カレアは闇と水、俺は闇、刹那は物理特化なので無し。


このみは氷属性なので火には強い。

だが、光属性も持ち合わせているため、闇属性には弱くなっている。

得意属性は、多ければいいというものでもないのだ。


「じゃあ、食べるか!いただきます!」


俺とカレアで作ったこのケーキ。

味見はしているが、このみと刹那がどう感じるかは分からない。


「これは・・・ とても美味しいです!半蔵さんは元の世界でこれを何度も食べていたなんて、うらやましいです!」

「癖になる味。」


大きなチョコレートケーキは、4人ですぐに完食してしまった。

明日から、俺たちは本格的に勇者デビューをする。

寝室は、このみと刹那の二人部屋、俺の一人部屋、カレアの一人部屋だ。

そう、俺は一人部屋で寝るのだ。

あくまで、現実では。




―――――洞窟の中



「あれ?おかしいな。敵が一匹もいないぞ。」


ここは、おそらく亡霊の洞窟の中。

そこに、俺は一人で立ち尽くしている。


「カレアー!このみー!刹那ー!どこにいるんだー?」


「ここだよ。」


「おお、カレアか。何で敵がいないんだ?」

「ここは、あたしの世界だから。」


「何を言っているんだ。ここは亡霊の洞窟じゃないか。」

「明日から勇者デビューでしょ?あたしだって一人じゃ不安なんだよ。」


俺は、これが夢であることに気付いた。

ここは、カレアの能力によって作り出された空想の世界。

何のために作られたかと言うと、それはもちろん・・・


「ああ、カレアが作った世界なのか。悪いが、今ここで体力を消耗する気はないぞ。」

「そんなつもりじゃないよ。だってあたし、服着てるし。」


夢魔であるサキュバスは、相手を誘惑するときは全裸になっているらしい。

カレアが服を着ているということは、これは何か特殊な能力なのだろう。


「で、どうするんだ?」

「今、布団を取り出すから待ってて。」


「なるほど。現実で一緒に寝ることができないから、夢の中で一緒に寝ようってことか。」

「恥ずかしいからわざわざ言わないでよ。あたしだって寂しい時はあるの。」


現実では距離が近すぎると問題が生じる。

だが、夢の中なら問題ない。

カレアは、距離の問題を空想世界を利用して解決したのだ。


「半蔵と一緒に寝るの、何日ぶりかな・・・?」

「初めてキリスの旅館に来たときだから・・・ いつだっけな。」


「あの時は本当にひやひやしたんだからね!?あんな状況、このみですら抑えきれなかったと思うよ?」

「んー・・・。元の世界の俺は、恋愛とか性とかとは無縁だったな。」


「ずっと一人で小説を書いてたから?」

「そうだな。誰かと協力して何かを達成するってことに、俺は全く無関心だった。一人で生きていけると思い込んでいたんだ。」


「でも、半蔵はあたしたちを助けてくれて、仲間になってくれたよね。」

「ああ。最初はカレアやこのみのこと、警戒してたんだけどな。実際話してみたら、悪い人じゃないって分かったんだ。」


「現実であたしと一緒に寝てくれたの。あれはやっぱりあたしの呪いのせいかな?」

「いや、違う。カレアを一人にさせたくなかったからだ。」


「あたしに誘惑されて、いやらしい視線じろじろ向けながら、まさかあたしの気持ちを考えてくれてたなんてね。」

「あの時は、俺はまだ転移してから10日も経ってなかったんだぞ。男だろうと、普通は転移されられてすぐに劣情を抱く余裕なんてないはずだ。」


「普通はそうだよね。あたしの読んだ小説がおかしかったのかな。」

「小説?まさか異世界ものの小説があるのか?」


「うん。人間には受けないけど、魔王軍の間では大流行してるんだよ。同じ作者が何冊も書いてるんだけど、誰が書いてるのかは分からないんだって。」

「ああ、魔王軍か・・・。カレアのことだから、誰が書いてるかなんて知ってるんだろうな。」


「もちろん知ってるよ。聞いても後悔しないなら教えるけど。」

「ものすごい偉い人が書いてるとか?」


「ものすごい偉い人だよ。魔王軍の中で一番偉い人。魔王が書いてるの。」


魔王が小説を書いている・・・?

そういえば、RPGに出てくる魔王って普段何をして生活しているのだろうか・・・。


そもそも、この世界の魔王は何のために小説を・・・?


「詳しいことは、実際に魔王に会って聞いてみたらいいんじゃない?半蔵なら話合うでしょ。」

「いや、ちょっと待て。推奨レベル2500の魔王に立ち向かったら、すぐ殺されるだけだろう。」


「魔王に会っても、こっちから攻撃を仕掛けなければ大丈夫だよ。魔王の配下はうるさいけどね。」

「魔王は勇者を殺すために活動しているんじゃないのか?」


「今の魔王は、戦いなんてしてないよ。部屋でだらけてるだけ。」

「図書館で読んだ話と全く違うぞ。魔王はいつからそうなったんだ?」


「前の魔王ルシフェーロ(Luciferro)が1806歳のときに倒されてから、魔王の座はルシフェーロの娘である、当時64歳のエミー(Emmie)が引き継いだの。」

「今の魔王が女性だというのは聞いていた。1806歳とか64歳って、人間と比べてどれくらいの年齢なんだ?」

「1806歳は、人間でいう約42歳半。64歳は、人間でいう約8歳。」


俺の元の世界でいうと、ルシフェーロはものすごい長寿であり、85歳で死んだ。

そして、エミーは16歳で魔王の座を引き継いだ。ということになる。


「エミーが魔王の座に着いてから、エミーは父を殺された復讐を始めるの。」

「本にも書いてあったな。女魔王による大量虐殺が行われたって。」


この世界では、魔王は残虐な生き物とは限らない。


「そう。それで一時期世界の均衡が崩れちゃって、神の一族は人間界に禁断の装備を解放したの。」

「禁断の装備って、中級クエストの時の『デュランダル』とか?」


「うん。それで人間界の平均レベルは急上昇して、勇者も大量に増えたの。」

「勇者が増えたら、勇者同士の競争も激しくなるんだろうな。」


ネトゲに似ている。

プレイヤー全体の平均的な強さが上がれば、上位層における競争は激しくなる。

競争に勝ちたいあまり、禁忌に踏み入ってしまう者も少なくない。


「うん。あたしの両親は、競争に勝つために『悪魔の契約』をしたの。」

「そうか。その時から世界は壊れていたんだな。」


この世界は、俺が生まれた宇宙とは違い、全てが物理法則のもとで動いているのではない。

神であるエルドラド・イオツがありとあらゆる法則を管理しているのだ。

故に、魔王の悪事一つで世界の均衡は簡単に壊れてしまう。


「女魔王の復讐は、たったの500日で終わったと本に書いてあった。それから何があったんだ?」

「罪悪感からエミーは魔王の仕事を放棄して、部屋に引きこもってしまったの。」

「それで、小説を書き始めたってことか・・・。」


カレアが、マジックバッグから本を取り出す。

どうやら、異世界転生ものの小説らしい。


「エミーの書く小説はね、大体パターンが決まってるの。夢の中だから表紙だけだけど、ほら見て。」

「悪役令嬢・・・?」


俺が元いた世界でも、そういう小説は人気が高かった。

というか、エミーは魔王だから・・・。


「とにかくリアリティがすごいの。まるで魔王軍の真実を映し出してるみたいに。」

「そりゃあ、数十年も魔王をやっていた人が書いているんだからな。」


エミーは魔王を諦めていないのか、あるいは・・・。


「でも、ファンタジーな部分もあるんだよ?王子様と甘い恋をして、かならず最後には結ばれるの。」

「気になるな。俺も読んでみたいんだが、どこにあるんだ?」


魔王軍の情報収集だけでなく、単純に好奇心として読んでみたい。

魔王軍はどんな恋をするのか。


カレアはどんな恋に憧れているのか。


「この『こんな世界で、あなたと婚約するために』はポラリス語に翻訳されたものが、セプテスの図書館に置いてあるの。」

「俺は魔王軍語で書かれた原作を読んでみたいな。というか、婚約破棄じゃなくて婚約なのか?」


悪役令嬢といえば、婚約破棄。

そんなイメージを持っていたが、婚約破棄ではなく婚約であるのが気になる。


「原作なら、その辺の人型モンスターからお古を貰えばいいと思うよ。婚約破棄に関するストーリーも多いけど、あたしはこれが好きなの。」

「そうか。じゃあまずそれを読んでみることにする。」


まずは、カレアが好きな本から読んでみよう。

そして徐々に、視界がぼやけてくる。


「読み終わったら感想聞かせてね。そろそろ半蔵がレム睡眠からノンレム睡眠に入るから、この夢はこれで終わり。」


夢を見るレム睡眠が1時間半あり、その後に夢を見ないノンレム睡眠が1時間半くる。

睡眠とはそれの繰り返しだが、カレアと会うのは現実で目が覚めてからだろう。



―――――寝室



「半蔵、起きてー!半蔵ー?」

「ああ・・・ もう朝か・・・。ってカレア!?」


ベッドの横に立っているのは、パジャマ姿のカレア。

ここは俺の部屋のはずだ。

魔力による鍵が掛かっているのに、何故カレアがここにいる。


「やっぱり、この建物のセキュリティって弱いよね。魂が一回繋がるだけで鍵が開いちゃうんだもん。」

「ああ。暗証番号でも使ったほうがいいかもな。」


カレアは今、立派なアークメイジである。

軽めの魔法使いのローブを纏い、右手には剣を持つスタイルだ。

機動力の問題上、このみと同じように杖は持たないほうがいいらしい。


そして今、俺の目に映っているのは、ピンクと黄色でデザインされた、可愛らしいパジャマを着たカレアの姿。

初めて会った時よりさらに胸が大きくなったカレアは、銀色の長い髪の一部を胸の上に乗せている。

思わず見とれてしまう俺を見て、カレアは呆気にとられた顔をしている。


そんな空気の中、俺はつい口にしてしまう。


「カレア、世界一可愛いよ。」

「ありがとう。半蔵も早く支度してね?」


まんざらでもないといった様子のカレア。

一方、俺はこの気持ちをどこにやればいいのか分からなかった。

一生カレアに言い続けたい。可愛いって。


カレアが部屋を出ると、俺はようやく正気を取り戻した。

朝の支度を終え、4人揃ったところで、予定していた場所へと向かう。



―――――キリス 山の中



「クロウソルジャーに会いに行く必要あったの?」

「ああ。あと、奴はクロウソルジャーだが、名前がある。バカラ(Baccarat)と言うらしい。」


「何か情報でも貰いに行くんですか?」

「ああ。バカラがいつも言っている『麗しき女勇者』の正体が知りたい。」


「そんなこと知ってもどうしようもないじゃん。マスターチケットは返ってこないんだし。」

「魔王軍と関わってる勇者の情報は、重要。」

「さすが刹那、分かってるじゃないか!刹那はここからバカラのところまで何秒で行ける?」


「0.02秒。」


いくらクロウソルジャーとはいえ、0.02秒で俺を斬り殺すのは無理だ。

そもそも、レベル500になった上に装備も強くなった俺は、一回斬られたくらいじゃ死なない。


「分かった。3人はここで待っててくれ。俺一人で行ってくる。」


俺はそう言い、バカラの元へ向かう。

俺は、新たなスキルを何個も習得した。

その中に、「ソウルリンク」というものがある。

誰かと魂を繋げ、強制的に記憶を読み取ったりすることができるのだ。


「もう狩りは終わったんだろう。何の用だ。」

「本を売ってほしいのです。『こんな世界で、あなたと婚約するために』というタイトルの。」


まずは、平凡を装う。

バカラはマジックバッグから一冊の本を取り出し、俺に見せる。


「これのことか。別にいいが、お前は人間だろ。50万ヘラは出してもらえないと売る気にはなれないな。」

「分かりました。今取り出します。」


俺がマジックバッグから紙幣を取り出そうとした瞬間、彼は叫んだ。


「ソウルリンク!」

「ソウルリンク、モード・・・」


俺の意識は闇に飲み込まれ、天井に風景が映し出される。

まさか、バカラのほうから先にソウルリンクを使ってくるとは思わなかった。

咄嗟に言い放った俺のスキル命令は、当然間に合っていない。


「忠告しておこう。」


天の声のような、バカラの声が聞こえる。


「この女に指一本でも触れたら、お前はこうだ・・・!」


天井に映し出されているのは、赤い鎧を身にまとい、大きな盾を持つ女。

そして、その横にいる俺に似た姿の人間は、バカラの剣で腹を突きさされる。


ものすごく押し寄せてくる恐怖感。

俺は、絶対にあの女に触れてはいけない。


言葉を失って、ただ剣で死体を斬り続けるバカラを見ていた俺は、一言だけ放つ。


「麗しき女勇者、あなたの名は・・・。」


ランディ(Landy)よ。バカラは、私だけのもの。」


ランディ。

その名を、しっかり記憶に刻む。


「分かったか、半蔵。お前は、絶対に彼女に手を出してはいけない。」


バカラが最後に残った肉片を斬り刻むと、悪夢は幕を閉じた。



「うあぁ!はぁ、はぁっ、あぁっ・・・。」


「半蔵さん、大丈夫ですか!?」


近くには既に3人がいた。


「ああ。大丈夫だ・・・。一旦帰ろう。帰ってから詳細を話す。」


「バカラさん、はい50万ヘラ。本をちょうだい。」



俺たちはギルドの拠点に一旦戻り、3人に説明を始めることにした。



―――――ギルドの拠点



俺は、バカラが使った「ソウルリンク」で何を体験したかを、まず話した。


「奴のソウルリンク、あれは一体何だったんだ・・・。」

「スキルなら、僕のお爺さんの風月が詳しいよ。」


ソウルリンクの仕組みを、俺はまだちゃんと理解していない。

刹那のお爺さんである仙人の風月さんに、一から説明してもらうことにしよう。


「そうか。明日、風月さんを訪ねよう。それと、麗しき女勇者の名前を聞いた。ランディという名らしい。」

「ランディって、もしかしてあの赤くて盾を持ってる女?」


バカラの妄想の中で見た姿と同じだ。


「カレア、知ってるのか?」

「小規模の勇者ギルド、『メディテーション』のギルドマスターだよ。」


「カレア、良くそんなこと知ってるわね。魔王軍との繋がりがある人物なら、警戒したほうがいいですね。」

「ランディはバカラを愛していた。バカラの妄想の中の話だけどな。」


確かにランディはバカラを愛していた。あれは、心から恋をしているような雰囲気だった。


「バカラがランディにソウルリンクを使っている可能性もあると思います。」

「うん、それならバカラの妄想は本当だろうね。ソウルリンクしてれば、ね。」


魔王軍の魔物と恋愛関係を持っている強い勇者。

そんな人が本当にいたら、勇者界に何が起こるか分からない。


「カレアは魂を繋げることについて詳しいんだよな。風月さんから話を聞いた後、カレアとソウルリンクをする予定だ。」

「そんなことしたら半蔵、理性失っちゃうよ?」

「そうですよ!危なすぎます!」


今ここでいうことではなかったかもしれないが、ソウルリンクの話が出たから、早めに伝えておきたかった。


「新たな攻撃方法の開発に必要なんだ。」

「僕たちのパーティー、バランスが悪い。」


「ああ、その通りだ。このみは支援と遠距離魔法攻撃。カレアは広範囲魔法攻撃と中距離剣技。刹那は超近距離攻撃だけど、ボス相手は危なくてできない。」

「ボス相手の攻撃が必要ってこと?」


「ああ。遠距離からの属性弱点を突いた連続範囲攻撃だ。そのために、カレアのマスターヘヴィーホルダーが必要なんだ。」

「ソウルリンクして、あたしのマジックバッグを操ろうってわけね。」

「半蔵さんのことだから、まためちゃくちゃなことするんでしょうね。」


その通り。

俺は、めちゃくちゃな攻撃方法を身に着ける予定だ。

スキルのオプションシステムによって、大抵のことは実現できるこの世界。

俺は、オプションシステムを最大限に活用した、チート勇者になるのだ。


苦労して真面目に戦う必要なんてない。

どんな手段だろうが、とにかく利用する。

絶望に溢れている世界とはいえ、せっかく便利な世界に来たのだ。

とことん、卑怯なやり方でやっていこうじゃないか。

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