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第19話

 そして相手の斬撃と剣が私にめり込み貫く。私は血飛沫を上げ吹っ飛んだ。


 相手は騒ぎを聞き付けた骸骨兵士の群れを一度に一ダース単位で倒していく。


 相手は言った。骸骨兵士の骨を踏みしめながら。鎧や槍も転がっている。


「闇騎士、討ち取ったり!」


 しかしそいつは私の死体のないのに気づきハッとした。しかしもう遅い。背後から私の剣が相手の喉をかっきる。


 血飛沫を上げ死んだのは私ではない。光明の騎士とやらの方だった。弱い。弱いぞ。これが希望?


 私は剣を振るい鞘にしまい言った。抑揚のない声で。つまらないな。


「一騎当万の実力……だがその程度だ……」


 これが光に選ばれし者か。私には雑魚にしか思えんが……。私を倒すには並外れた光の力が必要だろう。伝説の光の剣とかな……。


 だがそれほどの者にはお目にかかったことがない。

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