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20.

「また、お待ちしております。」


 後ろから何か言われたような気がした。本当は聞こえていた。だが聞こえない振りをした。

 もう二度と、来るわけがない。


 屋敷を飛び出して祇園の街へと走り出る。どれほどの時間がたったのだろうか。あたりはもうすっかり暗くなり、祇園は夜の街へと色づいている。

 時計を見れば午前0時を過ぎようかというところじゃないか。

 はぁ、もう疲れた。帰って寝よう。お腹も空いた。

 そう思う。

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