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1話 ニャンニャン仮面の誕生秘話

 3学期の期末テストの2日目の2限目終了後のこと……。

 1人の男性がテストの問題用紙と解答用紙が入った封筒を持って廊下を歩いていた。

 その封筒の教科は『古文』でクラスは『2年5組』と書かれているため、彼は先ほどまで2年生の試験監督をしていたらしい。


 彼は身長175cmくらいで女子生徒に人気がありそうな雰囲気が醸し出している。

 封筒の教科が『古文』となっているため、彼は国語科の先生だろうか……。


「ついに古文のテストが終わったか……」


 彼はそっと呟く。そのクラスのできばえはいかほどだろうか?


「うーん……。いいんじゃないのか? このクラスは他のクラスよりいつもできはいいが、赤点を取ってしまう者も少なからずいるんだよな……。この学年は古文だから得意不得意の差が激しいからな」



 *



 数分後……。

 彼は職員室に到着し、彼の机の上に何やら見覚えのない封筒を見つけた。


「なんだこれは?」

「秋山先生、どうしたんですか?」

冬井戸(ふゆいど)くん、この封筒はどこからきたか知ってる?」


 先ほどの彼である秋山は彼の隣でテストの採点をしている冬井戸に問いかけた。


「ハイ? 自分も試験監督に行ってたんで分かりませんが、朝はなかったですよね……。あっ、忘れないうちに渡しておこうと、1組の古文の解答用紙の封筒です。お願いします」

「ハーイ、どうもね」


 彼は冬井戸からその封筒を受け取った。



 *



「なんだろう……」


 彼は封筒を興味本位で振ってみたが、あまり物音が聞こえなかったので、今度はハサミで封筒の封を切る。


「ん? また封筒だ」


 彼が再度封筒の封を切ると手紙が出てきた。


『この封筒を受け取った人へ

 こんにちは。この度はこの封筒を受け取っていただきありがとうございます。

 早速、本題に入りますが、あなたの武器はこの封筒の中に入っておりません。

 なぜだと思いますか?

 刃物だからという簡単な理由ですので、最初のバトルの時にその武器を渡します。

 あなたのコールは【All your start story.Please tell your history!】です。

 少し長いですが、頑張って覚えてくださいね。』


という内容の手紙だった。読み終わった彼は……


「なんなんだ? この手紙の内容は……。武器は刃物らしいし、コールは無駄に長い。俺は英語の先生じゃないからな……」


 彼は首を傾げながら言う。


「何か、ご不満でもありましたか?」


 突然、声が鳴った。よく通る透き通った女性の声だった。


「いぇ……。ところで、あなたはどちら様?」

「私はこの封筒を届けたロザリーです。よろしくどうぞ」

「ロザリーさんの要件は?」

「もし、あなたの周りで危険な事件に遭ったり、巻き込まれたりしたらどうしますか?」

「……。危険な事件……?」


 彼は一旦、言葉を切った。


「ということは来年度にこの学校にその危険な事件が起きようとしてるということなのか?」

「そうです。来年度かどうかは分かりませんが……そこで、あなたの力が必要なのです!」

「なぜ、俺にそんなことを言う!? そもそも、どういう任務なのか何も言われていないんだが……」

「それを今から言おうとしたんですよ。なぜ、あなたの力が必要なのかを教えますと……。先ほど、来年度かどうか分からない人物が現れるんです。あなたと他の2人でその人物と戦うことが任務です」

「他の2人って誰?」

「他の2人は残念ながら、ただいま捜索中です」

「そうか……」


 2人とも残念そうに話していた。


「そんな状況ですが、あなたはこの任務をやってみますか?」

「ハイ。俺でよければ……」


 こうして、彼は動き出したのであった。

 未知なる敵と戦うために今日もハイテンションで斬って斬って斬りまくる!



2015/01/25 本投稿

2016/05/05 空行挿入

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