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RPG  作者: 十六夜
4/20

帝都・ハイディンディート

 システム(小説)の更新完了。



      1



 あの村を出て約2週間ほどたった。その間で僕のレベルは13まで上がった。スキルはあれから増えていないが、ポイントはかなり溜まっているようだ。まぁまだ使っていないが。

 しかし、もういい加減野宿は嫌だ。そろそろ街、せめて集落的な物でも良いので出てきてほしい。流石に野宿は辛かった。特に、石と言う名の猛反発枕はもう嫌だ。いい加減ふかふかの低反発枕で寝たい。そんな事を思いながら歩く、歩き続ける。そして日が落ちる直前に、街の影らしきものを見た。

 この調子なら、明日には街に着ける! 今日で猛反発枕とはお別れだ! 街に言ったら絶対に枕を買う! 誰が何と言おうと枕を買う!

「さてと、暗くなれば奴らの世界だ。今日は此処で行動を終えよう」

 僕はそう呟き、木に寄りかかりながら地面に座った。そしてLv6の時に覚えた魔法スキルを使い火を灯す。ちなみに、奴らとはモンスター達の事だ。一回夜間行動をした時、馬鹿げたエンカウント率で休む暇がなかったのだ。しかも、出てくるモンスターが単体では無く3体とか5体とかチームで来るのだ。僕はこの時に夜間は行動しないと誓った。しかし、此処は良い場所だったかもしれない。近くには川が有る。つまり水浴びが出来るのだ。出来れば温泉などの風呂に入りたかったが、いたしかたない。贅沢を言っても無駄だと言う事は分かったからだ。

 僕はそう思いながらローブを脱ぎ捨て、川に入る。

「~~ッ!? 冷たい…」

 時期と言う事もあるだろうが、大分冷たかった。しかし僕は我慢して水浴びを続けることにした。とりあえず此処で魔皇剣を見てみよう。

 まずは魔皇剣のステータス。


 魔皇剣

 突き攻撃…816

 斬り攻撃…866

 魔法攻撃…797

 防御補正…000

 対魔補正…000

 技量補正…528

 回避補正…603

 速度補正…811

 命中補正…697

 装備運度…-99

 付属属性… 闇


 ざっとこんな感じだ。まず一言、凶悪すぎるだろ! なんだこのバカげた攻撃力は! 攻撃に関係してくるステータスが馬鹿げている! 後、速度に関するステータスも常軌を逸している。だが、防御に関する物は最初の武器と大して変わらないし、運度に関してはマイナスだ! ダメージを受けた場合、殆どの確率でクリティカルダメージになると言う事か! 最悪じゃないか! ただ出さえ防御が低い職業なのに!

 僕は少し怒りを抱きながら、次の武器説明の方を見る。


 紅色の刃を持つ、少し細身の両刃剣。切れ味、重さ、耐久力等全てにおいて異常のレベル。付属属性の闇で、闇系統のスキルは攻撃力が上がる。また、特定のスキルを使うと、剣が変化し攻撃力等が大幅に上がる。


 ……はい、チートだね。僕は確かに攻撃力が高い物は好きだが、完全に無双状態になるのはどちらかと言うと好きじゃない。面白味が無くなるからだ。しかし、この職業を選んだのは僕だ。なら、最後までやるしかないだろう。

 僕はそう思いながら身体を吹き、もう一枚の服やローブを着る。そしてさっきまで来ていた服などを川で洗い、木に引っかけた。僕はそのまま食事を取り、寝た。明日こそは、枕で寝てやると言う気持ちを抱きながら。



      2



 次の日、僕は朝早くから行動し、昼前に街の門のところまで付いた。

「やっとだ……、やっと街に着いた」

 僕は少し感激を覚えながら門を通り街に入る。

 東方最大都市~帝都・ハイディンディート~

 頭の中に情報が流れ込み、BGMが変わる。ミーミツも活気のある場所だったが、やはり村と街では大違い。とても凄い場所だった。流石東方最大都市と表示されるだけはある。

 まぁそんな事はさておき、雑貨屋はないかな? 

 僕はそう思いながら店を探す。すると良い感じの店が有ったので入った。

「いらっしゃいませ」

 店員の声を無視し、僕はある物を探す。そして、ついに見つけた!

「すいません、これ下さい!」

 僕は店員にある商品を渡し、会計を頼む。

「1000ギルになります」

 僕は迷わずそれを出した。そしてついに手に入れた。

「枕が買えたよ!」

 僕は嬉しくてそう言ってしまった。周りからは、何あの人的な視線を貰っている。しかし、そんな事は関係ない。僕のこの嬉しさは半端じゃなかった。

 僕は暫く喜びを堪能した後、枕をしまい武器屋に向かった。なるべく転職するまでは魔皇剣を装備したくないからだ。

 僕は武器屋で今までモンスターが落としたアイテムを全て売り、僕の持ち金は6400ギルになった。僕は一番高い武器を見る。


 エグゼキューター…5000ギル

 突き攻撃…196

 斬り攻撃…206

 魔法攻撃…177

 防御補正…000

 対魔補正…000

 技量補正…008

 回避補正…009

 速度補正…041

 命中補正…007

 装備運度…000

 付属属性… -

 装備可能武器(エグゼキューショナーのみ装備可)

 通称、斬首剣。処刑用に用いられる武器で、殺傷力を上げられている。


 成程、この街は職業別に専用武器が売ってあるのか。例えば他のを見るとするなら――


 極細鋼糸…5000ギル

 突き攻撃…000

 斬り攻撃…190

 魔法攻撃…190

 防御補正…020

 対魔補正…020

 回避補正…020

 速度補正…020

 命中補正…020

 装備運度…020

 付属属性… -

 装備不可能武器(アサシン・バトラー及びメイドのみ装備可)

 非常に軽く持ち運びが便利な武器。突き攻撃以外はほぼ万能と言えるが、扱いづらい所が多い。


――とこんな感じだ。とりあえず僕はエグゼキューターを5000ギルで買い、店を出た。そして一通り見て回ろうと街を歩く。すると凄い人だかりを見つけたので、僕はそのそばに行った。

「あの、今から何かあるんですか?」

「え? 何ってお前、今から此処に■■様が来るんだよ」

「■■!?」

 この世界に来て初めて驚愕した。嫌まさか、ただ名前が同じだけだ。■■だとはあり得ない。そうだ、そうに決まっている。

「それによ、今日は使えているメイド達も来るんだって」

「あぁ、確かメイド長の●●様も来るんだってな」

 な!? ●●だと!? まさか、■■に続き●●までも…偶然なのか。だが、僕は死んでからこの世界に来ている。あいつ等がこの世界に来ている筈はない。そうだ、そうに決まっている!

「私は断然執事長の××様が良いけどね!」

「うるせ―、このオカマ野郎!」

「誰が見るに堪えない気持ち悪い女装壁のおっさんですって!」

 この人達の会話はとりあえず置いといて、××! あいつまでもこの世界に来ているのか? あ、いや、それはないな。そうだ、野宿のし過ぎで疲れがたまっているんだ。あ~、こういう日は早く寝るに限る。

 僕はそう思い、その場から離れ宿を探した。そして僕が宿に入って少しした時、外から歓喜の声が上がっていた。僕はその時睡眠を取っていたのでそれに気付く事はなかった。

 メンテナンス(小説筆記)を開始します。

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