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望月と少年の非日常譚  作者: 義春みちを
3章 鍛冶屋を求めて。
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2章 23話:澄んだ空気で出会った貴方

「ただいま、オウちゃん。」


「あ、おかえりキョウカちゃん!後ろの方々はお客さん?」


キョウカがある一軒家のドアを開く。「ただいま」という発言から家族、あるいはそれほど親しい中だと推測できた。


「お初にお目にかかります『鍛冶屋』殿。私はルナティア、こちらがソルティアお姉様、こっちがウツキ殿と申します。本時は私の武器を見繕って頂きたくお伺いさせていただきました。」


ルナティアはスカートの裾を持ち、足を交差させお辞儀をした。なんとも洗練された動きだ。


「ご丁寧にどうも、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。気軽にお話ししていただいた方が、こちらも楽ですし」


『鍛冶屋』は、その二つ名からは想像できない笑顔でそう答えた。


「名乗るのが遅くなりましたね。私は当代『鍛冶屋』を名乗らせていただいています。オウちゃんこと、オウミョウと申します。

…『名乗らせて』とは言ったものの、周りが勝手に呼んでいるだけなんですがね。あっ、鍛治の腕はそれなりにある方だと思いますので、品質は保証しますよ!」


「オウちゃんは本当に腕がいいから、心配しなくてもいいよ。本人は実力ほどの自信が無い様だけど。」


少し頬を赤らめ、照れくさそうにお辞儀をするオウミョウ。毛先の切り揃えられた桃色の髪と、黄緑色のメッシュが、サラリとゆらめく。


「ウツキ、オウミョウさんが綺麗なのは認めるけれど。その視線をどうにかしなさい。ジロジロと見るのは端無いわよ。」


ソルティアに耳元で釘を刺される。


「は、はぁ?見てないですけどぉ⁈」


「側から見ても分かるぐらいなんだから、本人はとても不快に思っているわよ。やめなさい。」


「スミマセン」


当の本人は、案外気づいてはいなさそうである。


「ルナティアさん、ご所望の武器はございますか?」


「…殴る為の棒?とかですかね」


言葉にすると怖い。もっとマイルドな言い方は無いのだろうか。


「…バット、とかですかね。わかりました、うちにあるものを御提案させて頂きますね!」


オウミョウは手招きする。ルナティアは彼女の後を追い、店の奥へと消えていった。


「さ、お客人方。アタシがこの村を案内するよ。ここにずっといるのもアレだろ?」


「オウミョウさんに用事があったんじゃ…」


キョウカは「あー…」と、少し小っ恥ずかしそうに目線を逸らす。


「用事が無いわけじゃないが、それはお客人の帰った後でもできるし。なにより、お節介の為の口実さ。」


「あー…そうだったんですね。…聞いちゃってすみません。」


「謝るなよ!余計惨めになる!」


口実の理由を聞くだなんて、野暮な事をしてしまった。兎に角、キョウカのお言葉に甘え村の案内をしてもらう事にした。

おはこんばちゃ…みちをです…

本当にすみませう…時間大幅に遅れました。

しかし、投稿『予定』としか明記してないので(言い訳)


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