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高嶺の花の隣は大変らしい

 隣の席だからといっても相手はクラスの高嶺の花なので自分から話しかけることは無かったが、朝の挨拶はされるようになった。


「切原の隣はどうだ?役得の気分か?」


 休み時間高橋の席で話をしていたら急に切り出された。


「色々な意味で最悪だ」


 俺が桐原との恋愛を邪魔しないモブだと思われているからまだマシだがそれでも嫉妬の目線は向けられるものだ。


「先生は一体どうやって席を決めたんだ?」

「それは分からないが、お前からクラスから浮いてるの助けたかったんじゃないか?」

「だとしたら余計なお世話すぎる…」


 俺は自分の立場を分かっているので桐原との関係に夢を見ることは無いし、今の自分の立場を変えるつもりも無いのではた迷惑な話だった。


「そこのおふたりさ〜ん何を話しているのかな?」

「柏崎さん…」

「よ〜柏崎、いやこいつの席は役得で羨ましいよなぁと」

「確かに!君もっと喜んだ方がいいよ!」

「…そう言われてもなぁ」


 急に話に割り込んできた柏崎だが高橋の隣の席なので、いつか来るだろうとは思っていたが話に入るとは思わなかった。


「良かったら私が二人の仲を取り持ってあげようか?」

「要らないよそんなのどうせ2ヶ月だけだから」


 俺たちのクラスは2ヶ月に1回席替えがあり決め方は先生が決める。


「…そろそろ始まるから戻るよ」

「お〜いってら〜」

「ちゃんと仲良くやるんだぞ〜」


 一瞥もせずに席に戻ると桐原はまだ座っていなかった。というのも彼女は移動教室以外の休み時間で告白をされている。同級生、上級生問わずなのでそれはものすごい数の告白をされる。流石に入学してからある程度経ったので、告白される頻度は減っているっぽいが。そんなことを思っていると桐原が教室に戻ってきた。若干疲れたような顔をしているが無理もない。こんな頻繁に告白されて断っては疲労も耐えないだろう。ふと考えると彼女には恋人がいるとかの話を聞かないが、作らないのだろうか?わざわざ聞くことでもないので俺はさっさと授業の準備を始めた。



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