高嶺の花と接点が出来るらしい
目覚めた俺は重い体を動かし、登校の途中だった。
「最近スランプ気味なんだよなぁ」
ココ最近創作の進みが良くない。というのもある程度の人数に見てもらえるようになったら、誰かの自分の作品への妄想が嫌でも耳に入るのだ。このキャラとこのキャラもくっけろやら、このキャラはこんなこと言わないやら、作者に向かって何様だとも思うが見てくれる人が増えた代償と考えるしかなかった。
「なにか新しい刺激が欲しいな」
自分の周りででラノベを読むような人間はいないので誰かに内容の相談をしたい。と言っても俺は自分の活動を智にさえ言ってないので遠回しにはなってしまうが…。そうこうしている間に学校につき毎朝のお決まりの流れが終わったところで朝のHRが始まった。
「先週から伝えていた通り席替えをします」
『え〜』
周りから残念がるような声がした。かくいう俺も少し席替えは反対の立場だ。教室の中のいわゆる主人公席に座っていた。学校でも創作をすることがあったので後ろに誰もいないこの席がお気に入りだった。先生からスマホを触っているのはバレているだろうが提出物を出し、赤点さえとらなければどうとでもなる。
「勝手ながら先生が席を決めました〜。発表するのですぐ移動してくださーい」
出席番号順で発表されていく席。俺は後ろの方なので後ろの席が埋まっていくのを黙って見ているしか無かった。高橋は前の方になったのであいつの隣は嫌だなぁと思いながら自分の番が来た。
「よっし後ろだ」
唯一空いていた1番後ろの席が選ばれ安堵し席を移動している時にある事に気づいた。
「…隣桐原じゃん」
先生はどんな席の決め方をしたんだ?そう思いながら、桐原の隣に移動した。
「前原君だよね?少しの間よろしくね」
「あぁ…よろしく」
突然声をかけられて俺はありきたりな返事しか出来なかった。




