第一話 高嶺の花は意外にもラブコメが好きらしい
俺、前原 翔太は高校1年生ながら生粋の陰キャだ。
前髪は身がギリギリ見えるほど伸びていて、筋肉など全くないガリガリな見た目をしている。学校ではいつもラノベを読んでは自分が書くラノベの展開を妄想し家で書く、そんな生活をしていた。
「おはよう!今日も死んだ目をしてるな。」
こんな失礼なことを言ってくるのは、俺の唯一の友達、高橋 智だ。智は小中高一緒の幼なじみであり、俺と違って性格は明るく友達も多いが、俺の事を気にかけてかいつも話しかけに来てくれる。
「余計なお世話だ、お前には関係ないだろ」
「悪かったって、だげど親友としてやっぱほっとけないのよ」
自分でも冷たい返事をしたとと自覚しているが、長年の付き合いなので、俺たちにとってはこれがスタンダードだ。
そうこうしてるうちに朝賑やかだった教室にしんと音が一瞬止まった。理由は単純だ。このクラスの高嶺の花、桐原 花恋が登校してきたのだから。彼女の容姿はモデルと比べても遜色がなく、なぜ普通の学校に居るのだろうと疑問さえ湧く。彼女が来れば毎日見てるはずの男子たちは唾を飲み、女子はその美しさに感嘆した。その静寂を破ったのは1人の女子だった。
「おはよう!花恋!」
「うん!おはよう凛ちゃん」
彼女の名前は柏崎 凛。桐原の1番の友達であり、陰キャの敵のギャルだ。なぜ桐原と仲が良いのかは知らないが、はた目から見ても彼女は桐原に負けず劣らずの素晴らしい容姿を持っている。
2人の挨拶をきっかけとして教室に先程までの騒々しさが戻ってきた。
「やっぱ、美少女がくっつきあうのは目にいいねぇ」
「変態丸出しのコメントだな」
「しょうがないだろ、あの二人は街中歩いてても絵になるだろうぜ」
「それはそうだろうが…」
確かに2人1緒にいる絵は見てても目の保養になるだろう。しかしあの二人の傍にはハイエナのような男子と、利権を勝ち取りたい女子に囲まれているためその絵を見るのは難しそうだ。
「そういえば花恋って小説読むよね」
「そうだね、勉強の傍ら読んでるよ」
「最近どんなジャンルにハマってるの?」
「うーん、最近はラブコメが多いかなネットではそういうの投稿してる人多いんだよ」
これは意外だった。あの桐原でもラブコメを読むのか、ネットって言ってたしもしかしたら…と。そんなことありえないと自分の考えを一蹴し、そのまま何事もなくその日の学校は終わった。
初めての作品なので不安なのですが、10話ほどで何も反応がなかったらひっそり消えます




