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幼馴染に嫌われている!?  作者: 兎辺藍
3/3

佐原家の日常

佐原家の朝は早い。

とは言っても今日は土曜日なのでいつもよりかは遅い。


午前6時、悠真は朝ごはんの支度を始める。


家事は大半を交代制で交互に行っているのだが、朝ごはんの準備と部屋の掃除・片付けだけは違っていた。

美春は朝が弱く、悠真は整理整頓や掃除が苦手なためそこは固定されている。


「今日は休みだし、いつもよりしっかり目に作ろうか。」

悠真は冷蔵庫からとりあえず白菜、豚バラ肉、ネギやその他調味料などを取り出した。


「今日の朝ごはんはミルフィーユ鍋と昨日の余りの鰹を使ったサラダと毎週弁当用に作り置きしてる金平ごぼうの余りの消化でいいかな。」


朝ごはんにしては少々量が多い気がしなくも無いがもう作り始めてしまったので後には引けない。


「そろそろ美春が起きてくる頃だろうな。その位にちょうどごはんの支度ができるように時間調整はしているから」


悠真の読みは正しく、それから間もなく美春が起きてきた。

「おはようお兄。それにしても今日は随分多く作ったね。なにかいいことでもあったの?あ、もしかして今度晴香ちゃんと学校外で会えることを楽しみにしてるの?」


「いや、そんなことは無い。ただ余り物を消化しようとしたらこんな量になってしまってな。」


晴香と会うことは別に楽しみでもなんでもなかった、逆に嫌まであった。

自分は理由が何も分からず、言ってくれもせずある時から自分に対しての当たりがものすごく強くなっていたから。

だから本当は学校外で会いたくないと思っていたけど、学級委員を一緒にやるにあたって流石にこのままだとまずいし、何より断ったとしても美春に強制連行されるから仕方なく流れに乗ることになったのだ。


「お兄ってやっぱ料理上手だよね。私もいつかはお兄みたいに家事できるようにしたいな。私がお兄よりできるのは整理整頓位だし。」


「美春も前より料理が上手くなってるし、家事の作業効率はもう美春の方が上だよ。」


「お兄はそうやって自分の能力を低く見過ぎてるのよ。もっと自信をもってよ。」


「そう言われてもなあ…実際そうなんだからしょうがないというか…」


こんな話をしているうちにもう昼が間近に迫ってきていた。

美春は高校受験に向けて勉強をしているらしい。

とは言っても悠真が通っている県で1番の進学校にはトップで受かるくらいの実力の持ち主だ。

悠真自身もいつもトップ3には必ず入っている位成績がいい方なのだが、美春はそれを遥かに凌駕している。


だから特に入試対策はしていないらしい。


「美春が勉強してるのに負けてられないな。」

ということで悠真も勉強を始めた。

「理系なのに理系科目が不得手なのはどうすればいいんだ?」


悠真は理系に進んだのだが数学はまあまあ、物理化学に至ってはテストで他の教科の足を引っ張るほどには苦手である。他の文系教科類でほぼ満点とってるおかげで定期テストはいつも何とかなっている。


悠真と美春は共に集中して勉強を始め、気づいた時にはもう太陽が半分くらい落ちていた。



追記:一部表現の変更をしました。ご指摘ありがとうございます。

僕自身も最大限確認はしますが表現が合っていなかったり、時間軸や状況が上手く噛み合っていなかったりした場合は教えて下さると嬉しいです

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 理系科目が全滅なのにトップ3は他科目が満点でも無理では?せめて苦手くらいの表現の方が良いと思います。
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