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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
5章 サラマンダー大陸
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第97話【移動】

「また、船に乗るのかぁ…」

港でフィリアが言った。


「じゃあ、泳いで行く?フィリアさんだけ」

マリーネが言った。


「あなたも船酔いするタイプでしょ?」

フィリアがマリーネに言った。


「うぅ…」

マリーネは、反論出来なかった。


「行きますよ!皆さん、新大陸へ」

普段より顔が大きいエースが言った。


「フンッ!」

アリスは、エースと目を合わせようとしなかった。



「あれ?今回は大丈夫みたい!」

フィリアが嬉しそうに言った。


「私も船酔い、今回は無いかも!」

マリーネも嬉しそうだった。


「そんなことより、美味しかったね。いちごのスイーツ」

フィリアがみんなに尋ねた。


「ほんとに、キレイに赤くて丸くて大きくて美味かったね」

アリスが機嫌を直した。


「私的には、ラーメンも最高だった!」

マリーネが言った。


「もう少し、泊まっていたかったなぁ…」

フィリアが残念そうに言った。


「まぁ、指名手配犯ってバレる寸前でしたからね…。撤退して良かったです」

エースが言った。


「次の大陸は、どんな感じなんだろう?」

アリスがみんなに尋ねた。


「地図によると、最大の大陸らしいからね。新しい発見や出会いも沢山あるかもね」

マリーネが地図を見ながら言った。


「船酔いしてないとはいえ、マリーネは、地図読んでると危ないよ?」

アリスが言った。


「平気平気!多分…」

マリーネは自信満々に言った。


「ねぇねぇ、展望デッキ行こう!」

フィリアが全員を誘った。


「いいよ」

アリスが言った。


「私は、パス。次の大陸をもう少し調べたい」

マリーネは、拒否した。


「よし!じゃあ、3人で行くぞぉ!」

フィリアは、ノリノリだった。


「待ってください、僕はまだ…」

「いいからいいから」

フィリアがエースの手を引っ張った。



「すげ〜!キレ〜!」

フィリアは、目を輝かせて言った。


「フィリアさん、そんなに身を乗り出したら……」

エースがフィリアを止めようとした途端ガタンという音ともに船が大きく揺れた。


「フィリアさぁぁぁん!」

エースが叫んだ先に、海に落ちるフィリアの姿があった。


「た、た、た、大変!フィリアさんが!」

アリスは、オドオドしていた。


「先に、陸で待ってまぁぁす!」

エースが海に向かって叫んだ。


「えぇぇぇ!?見捨てるのぉ?!」

エースの行動にアリスは、目を丸くした。


「フィリアさんなら、大丈夫だと思います。多分…恐らく…十中八九…」

エースの目がだんだん泳ぎ始めた。

「めっちゃ曖昧なんだけど?!」

アリスがツッコんだ。


「もうすぐ着くし、戻ろうか」

エースが船内に戻った。


「待ってよ!フィリアさんほんとに大丈夫なの?」

アリスがエースを追いかけた。


「あ…エース…お帰りな…オロロロロ…」

船内に戻ると、マリーネが船酔いでダウンしていた。


「もしかして…さっきの揺れで?」

アリスが尋ねた。


「多分…そ…オロロロロロロロロ…」

マリーネは、まともな返事が出来なかった。


「うわ…」

エースの顔が青くなった。




「ちょっとぉぉぉ!助けてぇぇぇえ!」

海面に浮かぶフィリアが船に叫んでいた。

これにて、【サラマンダー大陸】編は終了になります。

次回の大陸はどんな旅になるでしょうか?

まだ書けてないので僕も分かりません。

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