第8話 【そうゆうことだったのか…】
『はい、それでは2人に命ずる』
2人に聞こえるように、神は言った。
『君達は、これからこの世界に蔓延る魔王と戦って欲しいんだ。』
「いきなり、なんだよ!聞いてないぞ!」
エースは、反抗した。
『聞いていなくて当たり前だ。だって言ってなかったからね。』
「やかましいわ!そういう意味ちゃうわ!」
エースは、思わず関西弁でツッコんでしまった。
『まぁまぁ、そうパリパリするな。』
「僕達は、鶏皮の唐揚げか何かなのか?」
『すまん、すまん。カリカリとパリパリ間違えちゃった。ちなみに、私は鶏皮が苦手だ。』
神は、謎の冷たい視線を感じた。
『えぇ…改めて……。』
『今、どこまで伝えたっけ?』
エースは、ズコーという効果音が似合うコケ方をしそうになった。
「魔王と戦ってくれ。までは、聞いたわよ。」
アリスは真面目に返答していた。
『おぉ、そうか。』
神は、コホンと咳払いをした。
『君達には、この世界を支配する魔王を倒し、この世界に平和をもたらして欲しいのだ。そのために、この世界に呼んだのだ。』
「そうゆうことだったのか…」
エースは、頭を抱えた。
「まずは、どうすればいいの?」
アリスは、神に助言を求めた。
『そうだな…そのまま北へ進むと、街が現れるだろう。まずは、そこへ迎え。ちなみに、この世界の言葉が分かるように脳に細工してあるから安心してね。』
神の声がだんだん遠くなっていった。
「なんか、神様のキャラ変わったよね?」
アリスは、神に違和感を感じていた。
「僕も思ったけど……だんだん素の神が出てきたんじゃない?」
エースも違和感に気づいていた。
「そんなものかな?」
アリスは、エースの回答に首を傾げた。
「さてと、神様の言う通りに北の方にいってみるか」
エースは、提案した。
「やることもないしね」
アリスも、話に乗った。
2人は、また歩きだした。