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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
5章 サラマンダー大陸
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第88話【カヤとアリス】

「ところで、どうやって決着つけるの?」

アリスがカヤに訊いた。


「……知らん!」

カヤが大声でキッパリ言った。


「なんでやねん!」

アリスが思わず関西弁でツッこんでしまった。


「じゃあ、、私が唯一知ってるゲームで勝負だ!」

カヤが全身黒スーツのセールスマンみたいに指をさして言った。


「かかってこいや 喧嘩上等」

アリスが言った。


「私が知ってるゲームそれは……野球拳だ!」

カヤが大声で言った。


「……ん?野球拳?」

アリスは、一瞬混乱した。


「そうだ、野球拳だ 」

カヤが頷きながら言った。


「野球拳って…あの服脱ぐやつ?」

アリスは、カヤに尋ねた。


「そうだ!」

カヤは、いばり気味に言った。


「野球拳よりは、ちゃんと剣とか使って戦った方が…」

アリスは、恐る恐る言った。


「嫌じゃ!痛いのは嫌じゃ!」

カヤが子供みたいに言った。


「そう…です…よね…はい、分かりました」

アリスは、納得がいってない様子だった。


「よし!かかってこいや!」

カヤは、やる気満々だった。


「え?エースの前で脱ぐの?」

アリスは、まだ渋っていた。


「いいからかかってこい!」

カヤは、痺れを切らした。


「唯一知ってるゲームが野球拳って。あなた、大分スケベなのね?」

アリスが、カヤに聞こえるか聞こえないかギリギリの声で言った。



数分後、結果はアリスが勝った。


「最初は、いい感じだったのに、なんで、それからストレート負けするのよ!」

カヤは毛布にくるまって泣きながら言った。


「…んん?」

横で寝ていたエースが目を覚ました。


「何?この状況…。なんで裸なの?なんで下着姿なの?」

エースは、起きた瞬間に夢の様な光景を見てしまった。


「「ぎゃゃゃゃゃゃ!」」

2人は大声をあげ、赤面した状態でエースをひっぱたいた。


「理不尽……」

エースは、また気を失った。



「あれ?今何をして…」

エースが目覚めると服を着たアリスとカヤがいた。


「おはよう、エース。気がついた?」

アリスが覗き込んで言った。


「あれ?水色の下着姿のアリスは?夢?」

エースが寝ぼけて言った。


「ナニソレ…ユメダトオモウヨ?」

アリスが顔を赤らめカタコトで言った。


「ところで、ここは?あと何があった?」

エースがアリスに尋ねた。


「私たちが眠らされたあと、かくかくしかじかでこうこうだったんだよ」

エースが寝てから起きた事(野球拳以外)をアリスは、伝えた。


「どこかで、見た事ある顔だなと思ったらナンパされてた子だったんだ!いや〜、スッキリした!」

エースは、謎が解けてモヤモヤが晴れた。


「ところで、君。くノ一と言ったよね?」

エースがカヤに向かって言った。


「はい…」

カヤは、目の前にエースの顔があり、恥ずかしくなった。


「我々と一緒に来ない?」

エースがカヤを誘った。


「行きたいのは山々なんですが…理由があって…一緒には行けないんだ…」

アリスとの約束があったのでカヤは、頑張って断った。


「そうですか…なら、臨時で必要な時だけ現れるというのはどうです?なら一緒に着いて来なくても、助けを得られると思うんです」

エースは、新たな提案をした。


「いいんですか?!」

カヤは、嬉しそうだった。


「いいよね?アリス?」

エースは、アリスに確認を取った。


「いいん…じゃない?」

アリスは、渋々許可した。


「できるだけ、呼んだらすぐ来て欲しいんだけど、大丈夫?」

エースは、カヤに尋ねた。


「はい、喜んで!」

カヤは、居酒屋の店員くらい、威勢のいい返事をした。



新たに仲間が加わった。

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