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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
5章 サラマンダー大陸
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第87話【くノ一】

私の名前は、カヤ。絶賛彼氏募集中のくノ一。

そんななか、私に白馬の王子が現れた気がした。


――カヤ・アズマーサ視点――

「すまないが、カヤ。うちの草野球チームのマネージャーをしてくれないか?1日だけでいいから…」

カヤは、監督に土下座された。


「しょうがないですな〜。1回だけですよ?あと、焼肉奢りですよ?」

カヤは、ニヤニヤしながら言った。



そこで事件が起きた。

試合で相手チームのピッチャーに一目惚れしてしまった。

自分が打たれた分を自分で取り返すバッティング。

後半は、相手を抑え続けた素晴らしいピッチング。

そして、甘いマスク。

試合後、ナンパしに行こう。そう思った。



「ねぇねぇ、名前教えてよ」

カヤは、いきなり話しかけたれた。


「あ…え…カヤ・アズマーサです…」

カヤは、いきなりの事に頭が追いつかなかった。



違う!私は、こんなサヨナラエラーの下手くそよりもエースさんのような人がいいの!



「カヤちゃん、今度一緒にご飯行こーよ」

カヤは、トリ・ワガクにご飯に誘われた。



こんな男より早く、早くエースさんと話したい。



「あなたみたいな、サヨナラエラーをする人より、私はエースさんみたいな人の方がいいので、嫌です!」

カヤはキッパリ断った。



私は、エースさんに話しかけようとした。だけど、エースさんのチームのマネージャーと話していて、話しかけていい雰囲気じゃ無かった。



「おい!カヤ!置いて帰るぞ!」

監督がカヤを急かした。


「はーい、今行きます」

カヤは、急いで帰りのバスに乗った。



そうして、エースさんとは離れてしまった。

しかし私は、忍者だ!エースさんを探し出すなんて容易い事だ。人の金で焼肉を食べた後、急いで探そう。

そうして、私の旅は始まった。


それからしばらくして、私は偶々エースさんと同じ船に里帰りのために乗っていた。

私は、実家に帰ってからまた、エースさんを探しに行こう。そう考えていた。

そしてふるさとに戻り、私が子供の頃よく飲んでいた井戸水で給水した。

意識が朦朧としてきた。


そんな中、エースさんの声がした。

意識が戻ってきたので目を開けると目の前にエースさんがいた。私は、エースさん…いや、エース様によって救われたのだと、わかった。



「ありがとうございます、助かりました。何か、お礼をさせてください」

カヤがエース達に言った。


「ありがとうございます。しかし、人を助けるのは当たり前の事です。お気持ちだけ頂きます」

エースがお礼を断った。


「そうですか…。では、せめてウチで今夜、一緒に食事をしませんか?」

カヤがエースの手を取って目を輝かせて言った。


「…そうですね、1回の食事代を節約できるのはありがたい」

エースは、了承した。



私は、ルンルンで実家に帰った。

そこで、私は思いついた。エース様を私のモノにしようと。

料理…は、楽しんで貰いたいから、食後に睡眠薬入のお茶を出して、私の部屋に連れ込もう。

いっその事、全員を眠らせてエース様から引き剥がそう。

いざ、実行だ!



「最後にこちらのお茶をどうぞ」

カヤがエース達の前にお茶を置いた。



全員がそのお茶を飲んだ。その瞬間、全員を眠気が襲った。


「あれ?急に…眠く…」

フィリアが眠った。


「食べてすぐ…寝たら…豚に…」

マリーネも眠ってしまった。


「まさか、睡眠薬?」

アリスは、平気そうだった。


「zzz…」

エースは、とっくに寝ていた。


「あなた!何をしたの?」

アリスは、カヤに問いただした。


「知らなくていいことです」

カヤがそう言った瞬間、麻酔針によってアリスも眠らされた。


「へへへ…これで、エース様は私のモノ…」



――エース達目線――

「…あれ?」

アリスが目を覚ますと、カヤがエースをお姫様抱っこで運んでいた。


「アンタ!何やってるの!」

アリスが大声で怒鳴ると、カヤは驚いて振り返った。


「あなた、目を覚ますのが早すぎるでしょ!推理をする時に眠らされるちょび髭のおじさんの麻酔よりも強いはずなのに」

カヤは、そう言いながら後ずさっていく。


「待ちなさい!」

アリスがカヤを追いかける。

そして、カヤは2階の部屋に逃げ込んだ。


「エース様は、私のモノ!」

ドアの向こうでカヤが叫んだ。


「あなたのモノじゃないわ!そもそもあなた何者なの?」

アリスがドア越しに言った。


「私は、カヤ・アズマーサ。くノ一よ」

ドア越しに答えた。


その瞬間、アリスがドアを蹴飛ばした。


「何やってんの?高いのよ?おかしいんじゃない?」

カヤが目を丸くして言った。


「おかしいのは、そっちでしょ?」

アリスも負けじと言い返す。


「分かったわ!勝負よ!勝った方がエース様を自由にしていいっていうのはどう?もちろん、負けたらエース様から離れるというルールもありだ」

カヤが戦いを挑んだ。


「ええ!良いわ!かかって来なさい!」

アリスが挑発に乗ってしまった。


戦いの火蓋が切られようとしていた。

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