第83話【事件】
「誰か!誰かぁ!」
早朝、エース達が寝ていると、助けを求める大声が村に響いた。
「なんだ?今の声」
エース飛び起きた。
「行ってみましょう」
フィリアも起きていた。
「どうしたんですか?」
エースとフィリアとマリーネが人が集まる場所へ向かって叫んだ。
「それが…ここの水を飲んだ人が倒れて…」
先程叫んだ声と同じ声が言った。
そこには、顔が紫色になり、いかにも体調が悪そうな女性が倒れていた。
エースが倒れている女性の手首を握った。
「心臓は動いています。安心してくだい」
エースが周りにいた人に言った。
「でも、急がないと…」
マリーネが言った。
「そこは、大丈夫」
フィリアが倒れた女性に手をかざしながら言った。
すると、倒れた女性の周りに謎のキラキラが現れた。
「あれ?私…」
倒れていた女性が起き上がった。顔も元通りになっていた。
「かわいい…」
エースがぼそっと言った。
いないはずのアリスがエースのつま先を思い切り踏んだ様な気がした。
「あ、痛っ」
踏まれてないのに、エースがこぼした。
「え?怖っ」
エースが周りを見てアリスがいないことを確認した。
「ありがとうございます、助かりました。何か、お礼をさせてください」
倒れていた女性がエース達に言った。
「ありがとうございます。しかし、人を助けるのは当たり前の事です。お気持ちだけ頂きます」
エースがお礼を断った。
「そうですか…。では、せめてウチで今夜、一緒に食事をしませんか?」
倒れた女性がエースの手を取って目を輝かせて言った。
「…そうですね、1回の食事代を節約できるのはありがたい」
エースは、了承した。
「しかし、ここの水は綺麗なはずなんだかな…」
野次馬の中の1人が言った。
「それは、どうゆうことですか?」
その言葉を聞いたエースは、尋ねた。
「そうだな…ここの村は、水が綺麗な村としてこの大陸中で言われているんだ。それなのに、その娘は水にやられたんだ…」
深刻そうに野次馬の人が言った。
「ここは、火と水の村だからな」
違う野次馬の人が言った。
「"火"とは、どうゆうことなの?」
フィリアが訊いた。
「あそこに、山が見えるだろ?あれは、火山なんだ。この村のシンボルだ」
「なるほど、それで"火"の村。〖ヒ村〗と言うんだね」
フィリアは納得した。
「この水の源は、火山の麓だったよね?もしかしたら、そこに何かが起きたのかもな」
別の方向から声が聞こえた。
「では、今日。そこへ向かってみましょう」
その声を聞いたエースは、フィリアとマリーネに伝えた。




