第79話【自己紹介】
「♪そらはあ〜おくすみわた〜り〜うみをめ〜ざしてある〜く〜」
エースの歌声が辺りを包んだ。
「なんの歌?」
マリーネが訊いた。
「私たちの故郷でよく聴かれていた歌だよ」
エースではなく、アリスが答えた。
「へぇ〜そうなんだ」
フィリアが話に入ってきた。
「そういえば、私達ってしっかりと自己紹介してなくない?」
アリスが言った。
「確かに…」
フィリアが反応した。
「海に着くまでまだ距離あるし、自己紹介しながら進む?」
マリーネが提案した。
「いいね!」
エースが親指を立てた。
「じゃあ、私から…」
マリーネが手を挙げた。
「私は、マリーネ・レイン、25歳。冒険者で剣術と魔術を一応扱える。無属性と水属性で得意な魔法は、相手に蛙化現象を味合わせる魔法です。」
マリーネが自己紹介した。
「蛙化魔法いいね!」
エースが食い付いた。
「いつ使えるん?」
アリスがガチレスした。
エースがアリスを睨んだ。
「じゃあ、次私!」
フィリアが元気に言った。
「フィリア・セイクと申します。自然属性と治癒属性の上級魔法を扱えます。あと、料理が得意です。年齢は…エース、私何歳?」
フィリアが自己紹介中にエースに訊いた。
「え?どうゆうこと?なんでフィリアさんの年齢をエースが知ってるの?どうゆう関係なの?」
アリスが少し誤解をしていた。
「違うよ?スキルで自分以外のステータスも見れるの!」
エースが一生懸命に誤解を解いた。
「あぁ、そゆこと?なんか安心した」
アリスがエースへの思いをこぼした。
「スキル【能力鑑定】」
エースがフィリアに向けてスキルを使った。
「えーと、フィリアさんは125歳です」
エースがフィリアのステータスを読み上げた。
「…です!」
フィリアがエースの言葉に付け足した。
「次は、私がする」
アリスがエースより先に言った。
「アリス・スターライト、17歳です……。エース!能力鑑定使って!」
アリスがエースに助けを求めた。
「はいはい、【能力鑑定】!」
エースが呆れたようにスキルを使った。
「色々、能力上がってるんだね、やっぱり。」
「もちろん!聖騎士でキツイ訓練詰んだから…」
アリスは、聖騎士時代を思い出して、顔が一瞬暗くなった。
「役職は、勇者で剣豪のスキル持ってる。剣術は、レベチだと思うよ。多分」
エースがアリスのステータスを読み上げた。
「ですって!」
エースの読み上げた能力を言い終わった後にアリスが付け足した。
「じゃあ、最後!エース」
フィリアがエースに振った。
「エース・スラッグ、アリスと同じ17歳。一応、魔術師で……なんでも出来ます。使えない魔法は、無いらしいです。今のところは、使える魔法は限られるけど…」
エースが自分の紹介をした。
「…え?」
マリーネの目が飛び出そうだった。
「使えない魔法がない?どゆこと?」
マリーネは、混乱していた。
「ねぇ、エース。それ言って良かったの?」
アリスがエースの耳元で囁いた。
「大丈夫だと思うよ、フィリアさんにも言ったし、マリーネももう仲間だし…」
エースが小声で返した。
「私とエースが1番歳下で最年長は、フィリアさんなんだね。マリーネが25歳っていうのは驚いたわ」
アリスが話題を変えた。
「敬いたまえ、歳下共よ」
マリーネがエースを見下した。
「はい!マリーネ様!って、なんやこれ!」
エースがノリツッコミをした。
「あ、海が見えてきたよ!」
フィリアが前方を指した。
「ほんとだ、綺麗」
アリスがフィリアの指の方向をみて言った。
太陽の光が海面に反射して、輝いていた。




