第70話【快晴無風、気温5℃】
「寒っ!」
誰よりも早く目が覚めたエースは、布団から出たがすぐに布団に戻った。
「おはようございます」
エース達はグラウンドに着いて老人に挨拶をした。
「はい、おはよう」
エース達に気づいた老人が返事を返した。
グラウンドには、老人しかいなかった。
「そういえば、ワシの自己紹介してなかったな」
エース達がグラウンドに入ると、老人が言った。
「ワシは、このチームの監督をしてるヤイチー・ローハだ。よろしくな」
ヤイチーは、1人で喋っていた。
その後、他のメンバーが続々と集まって来た。
「え〜、今日は寒いからメニューは、アップして補強トレーニングして素振り100本じゃ。その後、今シーズン第1回目の古城じゃ」
ヤイチーが今日のメニューを説明した。
「あのー、すいません…」
エースは、隣の人に話しかけた。
「ん?なんだ?リューダと呼んでくれ」
「あ、じゃあリューダさん、古城ってなんですか?」
「古城っていうのは、あの山の上にある城のことで…」
リューダが近くの山を指して説明してくれた。
「そして、そこまで走るというメニューでだいたい片道4kmくらい、でもほとんど坂道だから…めっちゃキツい」
リューダは、顔色を悪くした。
「そうなんですか。ありがとうございます…」
エースは、リューダに感謝した。その後アリスとフィリアにも説明した。
アップは、想像以上にキツかった。
「ホントにアップかよ…ちゃんとトレーニングじゃん」
エース達は、限界が近かった。
「補強は、腹筋50回、背筋50回、腕立て伏せ50回を1セットとして、それを3セットするんだ」
エース達の近くにいた人に教えて貰った。
「トリ・ワガクです。よろしく」
「よろしくお願いします」
エースとトリは、握手した。
「キツすぎ…」
フィリアが音を上げた。
エースとフィリアは、バテバテだった。
アリスは、聖騎士のトレーニングがあったので余裕だった。
「快晴無風、気温5℃。最高のコンディションじゃ」
アップ、補強、素振りが終わり、町の入り口で走る準備をしていた。
「よーい、ドン!」
ヤイチーの合図で全員飛びだした。
数分後、エースとアリス、フィリアが帰ってきた。
「速すぎるだろ」
その後帰ってきたメンバー、ショー・ゴオモに言われた。
「まぁ、走るのは慣れてるので…」
アリスが言った。
全員が戻ってきて、その後グラウンドに戻った。
「はい、お疲れ様。補強とかで筋肉痛がどうしても出る。でもそれはしょうがないから、自分なりにしっかりケアをして、また明日も頑張りましょう。はい、終わります」
「ありがとうございました」
全員が監督とグラウンドに挨拶をしてこの日の練習が終わった。
「いや、なんでよ!!」
アリスが大きい声で叫んだ。
「おお、どうした?」
ヤイチーは驚いた。
「私達、試合の助っ人で呼ばれたんじゃないの?なのになんで冬トレをやらされてるの?」
アリスは、キレ気味で言った。
「そりゃあお前、しょうがない。冬は、試合したらいけないんだから…」
「じゃあ、なんで今助っ人として呼んだの?」
「冬トレは、基礎じゃから今のうちに助っ人も育てようと思って」
「は?」
アリスは、ヤイチーに殴りかかりそうだ。
「やめましょう、アリスちゃん。魔王討伐のためですよ」
フィリアがアリスをなだめた。
「チェッ、しょうがないわね」
アリスは、納得いってない様子だった。
それから、毎日同じ練習メニューが続いた。




