第6話 【ステータスってなんだ?】
「ところで、"ステータス"ってなんだ?」
エースは単刀直入に聞いた。
『"ステータス"というのはね、簡単に言うと、その人の能力値のことだよ。』
「なるほど」
エースは頷いた。
『そのステータスの説明を今からしようと思ってな』
「ちょうど欲しかったやつ〜」
アリスは嬉しそうだ。
『まず、"名前"についてだな。』
「なぜ、名前を変える必要があるのですか?」
アリスは神に聞いた。
『え、なぜ?ん〜、気分転換みたいなやつ』
「適当かよ」
エースは思わずツッコんだ。
『この世界では、君達は"エース"と"アリス"だから気をつけてね〜』
「分かりました」
2人は渋々、答えた。
『次に、スキルについて説明しよう…と思ったけど、それはまぁ、使いながら確認していったほうがいいので、今は説明しなくてもいいかな?』
「絶対面倒くさくなっただろ?」
神は、エースに反論出来なかった。
『そうだ、エース君。君にはあとで話があるから、よろしく』
「え…何か、悪いことしましたか?」
『違う違う。まぁ後でね』
謎の寒気がした。
『次に、固有スキルについて』
「"神とのコミュニケーション"って今やってるやつだよね?」
アリスは、神に聞いた。
『そうそう、これ。まぁこのスキルは、私の気まぐれなんだけどね』
「こっちからは、操作出来ないんですか?」
2人は、驚いた。
『そうそう。まぁ気をつけてね。』
「なんか適当だな」
2人は、神が嫌いになりそうになった。
『エース君は、これから私と1対1で話そう。アリス君は、少し待ってておくれ。』
「分かりました」
神の様子がいつもと少し違う感じがした。