第68話【助っ人】
「ホントに町があった…」
町の入り口でフィリアは言った。
「信じてなかったんですね」
エースがフィリアに笑いかけた。
「まぁ、いきなり言われて信じる方が馬鹿でしょ」
フィリアは、笑いながら言った。
「そうですね」
エースも笑い返した。
「〖ショーコウ町〗って言うんだ」
看板を見たアリスが呟いた。
「とりあえず、入ってみようか」
フィリアがエースとアリスに言った。
「宿も探さないとだしね。早く行こう」
アリスがフィリアとエースの手を引いた。
「そんな、焦らなくても」
エースは、困った表情を浮かべた。
「旅のお方!すまんが助っ人として来てくれんか?」
町に入った瞬間、スポーツキャップを被った腰と背中が曲がって横から見たらS字みたいになっている老人に話しかけられた。
「いいですよ」
神のお告げもあり、エースは即OKを出した。
「ありがとう。9人必要なのに9人しかいなくて、しかもメンバーが3人怪我してしまって、人が足りなかったんだ」
「終わりじゃねぇか」
エースは、ボソッと言った。
「ほんなら、仲間の場所まで案内しよう」
老人は、そう言って歩き出した。
エースとアリスとフィリアは、目を合わせて頷いて老人の後を追った。
「何の助っ人だろう?」
アリスが言った。
「格好完全に野球部だったから、野球じゃない?」
エースが答えた。
「ようやく、スキルが輝くね」
アリスは、バカにするように言った。
「うるせぇ」
エースは、不貞腐れた。
「そういえば、その腕どうしたの?」
アリスは、小声でエースに訊いた。
「説明してなかったね。神に貰った」
「そーなんだ!いつ?」
「アメーンボ町に飛ばされた時に」
「ふ〜ん」
「ちなみに、取り外しできるらしい」
「え?何その要らない機能」
「僕もそう思う」
アリスとエースが話しているのをみて、フィリアは何を話しているのか気になった。
「ここじゃ」
老人が足を止めた先にはグラウンドがあり、予想通りの光景があった。




