第65話【脱出】
「え…」
エースは、聖騎士の顔を見た時言葉を見失った。
「久しぶり、エース」
「アリス…どうしてここに」
エースは、目を見開いた。
「そんなことより、一緒に逃げるよ!」
アリスは、2人を急かした。
「止まれ!」
3人は、街の入口で関税官みたいな人に止められた。
「そこの2人は指名手配中の奴らだろ?」
フィリアとエースは、アリスに渡されたローブのフードで顔を隠していたが、すぐにバレた。
「私は、聖騎士団です。王様の命令でこの2人を王都の外で処刑することを任されました」
アリスは、聖騎士証明書みたいなものを警察のようにみせた。
「それは、失礼!どうぞお通りください」
証明書を見た関税官みたいな人は、頭を下げた。
「ご苦労さまです!」
アリスも頭を下げた。
3人は、〖王都ノルカロ〗を出た。
しばらく歩いて、エースとアリスが召喚された思い出の丘で休憩をすることにした。
「よし!脱出成功!」
エースは、拳を突き上げた。
「スイーツ食べたかったな〜」
フィリアは、残念そうだった。
「ありがとう、アリス。でも良かったのか?あの街の聖騎士なんだろ?」
「聖騎士なんて辞めてやるって思ってたし…」
アリスは、2人に聖騎士でされたことを全て話した。
「なんなの!あそこの王様!頭腐ってんの?」
アリスの話を聞いて、フィリアが同情した。
「ハゲてたもんね〜、頭皮腐ってた」
アリスは、フィリアに言った。
「そういうことじゃないよ」
エースは、アリスの突っかかったところにツッコんだ。
「エース、フィリアさん。私もこのパーティーに入れてください!」
しばらく休んで、再出発しようとした時、アリスは2人に頭を下げた。
「もちろん!」
最初に答えたのは、フィリアだった。
「まぁ、元々アリスと行く予定だったんだから」
エースも、もちろん許可した。
「アリスちゃん、冒険者登録は?」
フィリアが訊いた。
「冒険者登録は、聖騎士をする時にさせられましたので…」
「なら良かった」
3人の旅の物語が始まった。




