第60話【あんたバカァ?】
新章開幕!
エースが思わぬ行動に?!
「フィリアさんに質問があるんですけど…」
エースとフィリアが王都を満喫していたある日の食事中にエースは言った。
「何、エース?トイレは向こうよ」
フィリアは、エースの後ろを指さした。
「違いますよ!」
エースは、すぐさま否定した。
「王に攻撃をしかけたらどうなると思いますか?」
エースは、フィリアにしか聞こえない声で言った。
「そんなの、殺されるに決まってるわ……まさか、貴方…」
フィリアは、勘づいた。
「実は、聖騎士との合同討伐の時に聖騎士のリーダーみたいな人がいたじゃないですか」
「ええ、あの女の子ね」
「あの人、僕の幼なじみなんです」
エースは、聖騎士団のリーダーとの関係を明かした。
「そうなの!?あの赤髪のかわいい子が?」
フィリアは、驚いた。
「あの人も、僕と同じで冒険者登録じゃなくて就職者登録してしまったんです」
エースは、しんみりと話し出した。
「それで、無理矢理聖騎士に入れられたんだと思うんですよ。そして、顔がやつれていたので何か裏があるんじゃないかと思ったんです」
エースは、自分の推理をフィリアに聞かせた。
「だから、少し調べてみようと思ったんです。王と聖騎士団について…」
エースは、フィリアの目を見て話している。
フィリアは、無言で相槌を打つだけだった。
口いっぱいに食べ物が詰まっており、口を開けることが出来なかったからだ。
「それで、何が言いたいの?」
口の中の物を飲み込んだフィリアは、単刀直入の答えを求めた。
「城に潜入して幼なじみを助け出したいんです!」
エースは、目付きを変えて言った。
口に水を含んでいたフィリアは、思わず吹き出した。
「ゴホッ…ゴホッ…」
フィリアは、むせた。
「あんたバカァ?」
フィリアは、赤い戦闘用兵器の勝ち気で負けず嫌いなパイロットみたいに大きな声で言った。




