第5話 【ホントにここは異世界?】
「ホントにここは異世界なのかな?」
エースは、今の状況を信じられずアリスに聞いた。
「ゲームの世界みたいだよね」
アリスも同じ気持ちだった。
『あー、あー、諸君聞こえるか?』
2人の脳内に聞き覚えのある声が響いた。神のようだ。
2人は驚き、足を止めた。そして、辺りを見回す。
「どこから声が…」
『良い質問だね、エース君。これは、君達の脳に直接話しかけているんだ。ほら、ステータスにも書いてあっただろう?"神とのコンタクト"ってね。』
「そうえば、そうだったわね」
アリスはステータスを思い出した。
『今は、2人同時に話しかけてるけどもちろん、片方だけに話かけることもできるんだよ。』
凄いでしょと言わんばかりに神は説明した。
『それと、ちゃんとその世界は異世界だから。そろそろ信じてもらっていいかな?信じれないのはそりゃしょうがないけど…。』
「分かったよ」
エースとアリスは、信じるようにした。
「ところで神様、いきなり話しかけてきて何の用なの?まさか、この状況を信じろって言いたかっただけじゃないわよね?」
アリスは、少し不機嫌そうに聞いた。
『それもあるけど……。まぁホントの理由は、ステータスの説明をしようと思いまして…』
「ステータスの説明?」
2人は首を傾げた。
『いくら、強いステータスを与えても、意味を知らなければ、何にもならないだろ?』
「まぁ、そうだな…」
『という訳で、"神様のステータス説明会presented by神様"を始めていこうではないか。』
「いらないだろ、そのタイトルみたいなやつ」
エースの厳しいツッコミが神を襲った。
『言ってみたかったの!"presented by"って!』
「早く始めてくれないかしら?」
アリスにも厳しいツッコミをされた。
『すみませんでした。』
神は、怒られるのに弱いらしい。