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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
番外編 アリスの話
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第58話【崩れそうな足で踏み止まる】

「なんだ、これは!」

1人の聖騎士団員が叫ぶと近くにあった苔が魔物が吐き出した黄色い粉によって全て腐っていた。

そして、黄色い粉を喰らった団員が老けていった。


「ダメだ、退避!」

エルザが言った。


「あなたたち、待ちなさい!」

アリスが叫んだが誰の耳ににも届かなかった。


アリスは、1人残って敵と戦い続けた。満身創痍だった。


敵と戦っている途中、洞窟の天井や壁が崩れてしまい、崩れた石によって身動きが取れなくなった。

落石で頭を強打したアリスの意識は、朦朧としていた。


グリッタは、そっちの方を向いてまた黄色い粉を吐き出そうとした。


「や、やめてぇぇぇ」

朦朧とする中、アリスは泣き叫んだ。


「喰らえ!」

聞き覚えのある声が聞こえた。



「ピッピッピーヨピヨ」

グリッタが黄色い何かを出そうとした瞬間、炎がグリッタを襲っていた。


「いったい誰?何が起きたの?」

アリスは小さな声で呟くと、目の前に杖を持った男の人が現れた。

それはエースだった。

アリスは、目が覚めた。


「ピヨ?」

グリッタは、辺りを見回している。


「【ファイアーボール】!」

エースの杖から、火の玉が発射された。


「ピヨーン」

火の玉は、グリッタの目を直撃した。

グリッタは、フラついている。


「【ストーンバレッド】!」

エースの杖から出た石がアリスの周りの石に辺り、砕け散った。


「ありがとっ!奨ちゃん」

アリスはエースに言った。


「えっ?明里?」

エースは、固まっていった。


「おりゃああ!」

ある程度動けるようになったアリスはグリッタに斬りかかった。


集中が切れかけたエースは、自分の顔を叩いた。


「【ドゥクシ】!」

アリスの攻撃力をあげた。


「ピエェェェェン!!」

アリスの剣がグリッタを真っ二つにした。


アリスは、血しぶきを浴び、息が上がっていた。



「久しぶりだね、奨…エース」

アリスは、エースの方を向いてニコッと笑った。


「明里…アリス、どうしたんだその顔は」

エースに言われて、自分の顔がやつれていたことに気づいた。


「ちょっと、色々あってね…」

アリスの目の前が暗くなった。




「リーダー!リーダー!大丈夫ですか?」

ぼやけた視界でも団員に囲まれていることが分かった。


(そういえば私、倒れたんだ)


しばらくして、アリスの意識は戻った。


「リーダー、おはようございます。倒しましたよ、グリッタを」

団員がアリスに言った。


「やったな…」

アリスは、重たい体を起こしながら言った。


「しかし、ほとんど覚えていなくて…」

アリスは、残念そうに言った。


「しかし、グリッタを倒した証は、持っていますので戻りましょう。」

聖騎士団員は、急かすようにアリスを連れて帰っていった。



それから3日後、アリスはマゲベウに呼び出されていた。

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