第50話【ピッピッピーヨピヨ】
「ピッピッピーヨピヨ」
グリッタが黄色い粉を出そうとした瞬間、炎がグリッタを襲った。
「ピヨ?」
グリッタは、辺りを見回している。
「【ファイアーボール】!」
エースの杖から、火の玉が発射された。
「ピヨーン」
火の玉は、グリッタの目を直撃した。
グリッタは、フラついている。
「【ストーンバレッド】!」
エースの杖から出た石が聖騎士団のリーダーの周りの石に当たり、砕け散った。
「ありがとっ!奨ちゃん」
聖騎士団のリーダーが言った。
「えっ?明里?」
エースは、固まった。
「おりゃああ!」
聖騎士団のリーダー、アリスがグリッタに斬りかかった。
「【ドゥクシ】!」
エースは自分の顔を叩き、アリスの攻撃力をあげた。
「ピエェェェェン!!」
グリッタは、真っ二つになった。
アリスは、血しぶきを浴び、息が上がっていた。
「久しぶりだね、奨…エース」
アリスは、エースの方を向いてニコッと笑った。
しかし、アリスの顔はやつれていて、血まみれだった為、サイコパス殺人鬼のようだった。
「明里…アリス、どうしたんだその顔は」
エースは、やつれた顔をしたアリスが心配になった。
「ちょっと、色々あってね…」
アリスは、そう言いながら倒れた。
疲れが相当溜まっていたのだろう。
エースは、アリスを抱えて洞窟の外に出た。
「リーダー!リーダー!大丈夫ですか?」
聖騎士団が集まって来て、アリスを囲った。
しばらくして、アリスの意識は戻った。
「リーダー、おはようございます。倒しましたよ、グリッタを」
聖騎士団がアリスに言った。
「やったな…」
アリスは、体を起こしながら言った。
「しかし、ほとんど覚えていなくて…」
アリスは、残念そうに言った。
「しかし、グリッタを倒した証は、持っていますので戻りましょう。」
聖騎士団員は、急かすようにアリスを連れて帰っていった。
「一件落着ですね」
エースは、フィリアをみて言った。
「そうね。…置いていってごめんね」
フィリアは、エースに謝った。
しかし悪いのは、寝ていたエースなのでエースは謝り返した。
「僕たちも、帰りましょう」
「そうね」
エースは、フィリアと目を合わせて言った。
「ところで、パーティーメンバーの方々は、どうしたのですか?」
エースは、周りを見渡しながらフィリアに訊いた。
「先に帰っていきました…」
フィリアは、言いにくそうに俯いて言った。
「置いていかれたんですか?」
「そう…みたいね」
2人は、眉を寄せた。
「まぁ、いいです。街で出会ったら文句は、言っておきましょうね」
「そうしましょ」
2人は、話ながら、洞窟を後にした。
洞窟の中は、エースの魔法でめちゃくちゃになっていたことは、エース以外の誰も知らない。




