第39話【よし、行くか】
「よし、行くか!」
「はい、よろしくお願いします」
早朝、エースとエリーは、町を出た。
「ところで、エリーちゃん。魔物と何があったんですか?」
「はい、実は…サナハマニ町にいきなり訪れて、町を荒らしたそうです…」
「そうです…って、エリーちゃんは、実際に荒らされるところを見たことないのか?」
「はい。私が産まれる前の話らしくて…」
「なるほど……でも、なんで荒らした魔物の姿を知ってるんだ?産まれる前の話ならその魔物の居場所も分からないはずだ」
「実は最近、サナハマニ町の堤防を壊されたんです。
その時に、おじい様が教えてくれて…」
「最近、被害を受けたのか?」
「そうですね、3年前くらいに」
町に入る際、エースはハリボテっぽい堤防に疑問を持っていたが謎が解けた。
「エースさん、ここです」
しばらく歩いて到着したのは、洞窟だった。
「この中にいるんだな?」
「はい!」
「分かった、エリーちゃんはここで待っていろ」
「いいえ、お供します。剣術はある程度、身に付いているので力になれると思います。」
「…分かった」
2人は、洞窟の中に入った。
洞窟に入ってすぐ、Fランクの魔物に出会った。
「エースさん。ここは、私が」
見事な剣術で魔物を倒した。
実に軽やかだった。
「おぉー」
エースは、思わず拍手した。
「先に進みますよ、エースさん」
「了解!」
2人は、さらに奥へ進んだ。
「それにしても、凄い腕だな」
「ありがとうございます。よくここに修行をしに来るのです」
「なるほど、だから見つけたのか…」
「そうですね…」
2人は、大きな魔物の前に辿り着いた。
「デカイなぁ」
「これが例の魔物です」
「なるほどな…。【能力鑑定】!」
――ステータス――
名前:レディミクスト・スロースベアー
ランク:A
弱点:自然、火
――――――――――
「強そうだな…」
「エースさん、レディミクスト・スロースベアーは、レディミクストベアーと似ています。違うのは、強さだけです。体の強さもこっちの方が強いと思います」
「なるほど…分かった」
「最近手に入れた魔法、【ミンティベリア】!」
レディミクスト・スロースベアーの周りをミントの香りがする壁で囲った。
レディミクスト・スロースベアーは混乱している。
そこに畳み掛けるようにエースは魔法を続ける。
「【ファイアーリーフ】!」
火を纏った葉っぱが、レディミクスト・スロースベアーを襲う。
「グォォォォ!!」
大きなダメージを与えることが出来た。
しかし、レディミクスト・スロースベアーは耐え続けている。
すると突然、エースに向かって走り出した。
「スキル!【長打力】!」
エースは、敵を飛ばす力を上げた。
「もういっちょスキル!【ドゥクシ】!」
エースは、攻撃力を上げた。
「喰らえーーー!」
「グォォォォ!! 」
衝突の衝撃で洞窟が崩れそうになった。
レディミクスト・スロースベアーは、飛んで行った。
エースも反動で近くの壁に打ち付けられた。
「うっ!」
エースは、壁に打ち付けられたあと、床に倒れ込んだ。
しばらくして、エースは起き上がった。
しかし、レディミクスト・スロースベアーは、起き上がらなかった。
「やった!エースさん、ありがとうございます!」
エリーは、嬉しそうだ。
エースは、エリーに支えられながら町に戻った。
「旅の者が帰ってきたぞー!」
町の入口で、大勢の人に歓迎された。
「無事、倒すことが出来ました!」
エースは、町の人たちに伝えた。
「うぉぉぉぉ!」
町中が大騒ぎだった。
「ありがとう!エース君!君には、感謝してもし切れないよ」
「いえいえ」
「こんなものしか用意出来ないけど、感謝の気持ちだ!受け取ってくれ」
エースは、魔法書をハタラから手渡された。
「ありがとうございます!」
翌日、エースは魔法書と賞金を貰いサナハマニ町を後にした。




