第38話【依頼】
「どれくらい進んだかな?」
アメーンボ町を出てから5日が経った。
「あぁぁ疲れたぁぁぁ!」
エースは、ラハタハタ村から3日間歩き続けていた。
途中、盗賊に3回、Eランクの魔物に5回出会ったが、難なく突破していた。
しかし、体力はそこそこ持ってかれていた。
「あ、町が見える!」
エースの視界に集落が入ってきた。
近づくと、エースは謎の"予感"を感じた。
エースは、〖サナハマニ町〗という町に入ってみた。
「旅の者!助けてくれ!」
町に入った瞬間、そう言われた。
「…わかりました」
エースは、圧に弱かった。
エースが連れて行かれたのは、とある家だった。
なかなかの大きさだった。
「まぁ、入ってくれ」
そう言われて家に連れ込まれた。
「旅の者を連れてきました」
家の奥で4人が会議をしていた。その中の老人が立ち上がってこちらに近づいてきた。
「よくぞ来てくれた、旅の者よ。私は、ハタラ・クロードだ、この町で町長をやってる」
ハタラは、手を差し出した。
「エース・スラッグです」
ハタラの手を握った。
「それで、どうしたんですか?深刻そうですが…」
「あぁ、実はな…最近、この町の近くに大きな魔物が現れる様になってな…」
「それを、倒せと?」
「話が早くて助かるぞ、エース君。報酬はやるから頼まれてくれないか?」
「まぁ、いいですけど…」
「ありがとう!君には、感謝するよ。
実は、この町の兵士たちが全員、過労で倒れてな…倒せる人がいなかったんだ。」
「それは……大変ですね」
「恐らくアンタのせいだろ」と言いそうになったが、頑張って耐えた。
「どこの世界にも、ブラック企業はあるんだな」とエースは、思った。
「それで、その魔物はどこにいるんですか?」
「魔物の居場所は、ウチの娘が知ってるから案内して貰え。おい、エリー!頼む!」
「はい、お父様」
次は、10歳くらい女の子が立ち上がって近づいてきた。
「どうも、エースさん。エリー・クロード、9歳です。よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」
2人は握手を交わした。
「ハタラさん、申し訳ないのですが、少し休んでからでいいですか?」
エースは、疲れていたのでどうしても休みたかった。
「もちろん、旅の疲れが溜まっているだろうからな。うちに泊まっていくか?皆もいいだろ?」
奥にいた男女2人も頷いていた。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」
エースは、町長の家で、その日の夜を明かした。




