第25話【ロールキャベツを一口で食べると火傷する】
「いっただっきまーす!」
お待ちかねの晩飯だ。
ホイスーは、仕事が溜まり過ぎて、学校から出られないので今日は、フィリアと2人きりだ。
「いつもより美味しいわね〜、やっぱりエースが作ったからかしら?」
フィリアは、ニヤリと笑った。
「そんなことは、ないですよ。でも、愛情は込めて作りましたよ」
「いいじゃない。料理の1番の隠し味は愛情なのよ」
フィリアはふむふむと頷いた。
「そうなんですね」
エースは、スープを飲んだ。
(2人きりも悪くないな。否、2人きりの方がいい!)
心の中でエースは思った。
今回の晩飯は、ロールキャベツとスープ、そしてキャベツの千切りだ。
メニューを見て分かるように、品数は多いが、材料の種類は少ない。食べ盛りの頃なら非常に良いコストパフォーマンスだ。
ロールキャベツを作った時残ってしまった材料で2品も追加することができた。
ただ、キャベツの千切りとスープを同時に口に入れたらほぼロールキャベツになる。
(ロールキャベツを2回楽しめるな)
エースは、ポジティブだった。
スープとキャベツの千切りはフィリアに作って貰った。
「また、料理を教えて貰いたい」とエースは思った。
「やっぱり、ホイスーの居ない晩飯は美味しいわね〜」
フィリアはご機嫌のようだ。
学校にいるホイスーは、くしゃみが止まらなかった。
「フィリアさん、また料理を教えてください」
エースは、軽く頭を下げた。
「もちろんよ、やっぱり料理が出来ないと最近はモテないらしいから」
モテるためのアドバイスも貰った。
「明日は、何をしようかな」
エースは次の日へのワクワクが収まらなかった。




