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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
2章 師匠の修行は只事じゃない
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第24話【魔法書との出会い】

「なんだ?コイツ」


エースの前に現れた魔物は、普通じゃなかった。


見た目は、大きいカラス。ドラゴンにも似ている。

今まで戦ってきた魔物とは、オーラが違った。


「さて、どうしたものか?」


何となくステータスを開くと、能力鑑定という文字が目に入った。


「これ、魔物にも使えるのかな?」

試してみることにした。


「【能力鑑定】!」


――ステータス――

名前:ブラッディ・クロー

ランク:C

弱点:自然魔術

――――――――――


魔物にも使えるようだ。


「Cランクかぁ〜」


Cランクは、レベル40〜49の人向けだ。


「まぁ、何とかなるだろ」

そう言って、杖を振った。


「【リーフガン】!」

杖の先から鋭い葉っぱが高速でブラッディ・クローへ突っ込んで行く。


「キャァァァァァ」


ブラッディ・クローは、大きな声を上げ逃げて行った。


「追ってみるか」

エースは、なにかがある気がして追いかけた。


ブラッディ・クローを追いかけていると、巣に辿り着いた。


「割と近くにあったんだな」


ブラッディ・クローは、カラスと同じで色んな物を集めて巣の材料にしていた。

その巣の中に、年季の入った本があった。

エースは、謎の本が気になった。


「なんだ?あの本は」


「ま、倒して、本を貰いに行こうかな」


巣から、少し離れたところで魔法を唱えた。


「【ツリービレッジ】!」


知らない魔法が急に頭に浮かんだ。気づいたら唱えていた。


すると、杖の先から鋭い木が生えてきた。物凄いスピードで伸びていく。そのまま、ブラッディ・クローの首に突き刺さった。


「キャァァァァァ!」


ボスッという音を立てて倒れ込んだ。動かない。倒したようだ。


巣に入って謎の本を手に取った。

パラリとめくると、本の内容がどんどん入ってくる。


この本は魔法書だった。そこには、【テレパシー】という魔法の使い方が記されていた。


「これが、神の言ってた魔法書というものか」


エースは、テレパシーが使えるようになった。


テレパシー、自分以外の生物の心の声を読み取れる。魔物にも使える個体がいるが、使えない個体もいる。


そう説明されていた。


「まぁ、使わねぇだろうけど…」


「それより、帰ったらロールキャベツが待っている!」


エースの頭の中は、ロールキャベツでいっぱいだった。

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