第22話【天才なんです】
「実は、僕……天才なんです」
本当のことを言う訳にはいかないので、何となく誤魔化した。
「やっぱり、そうか!通りでオーラが人と違うわけだ!」
ホイスーは、納得した。
初めて出会った時から、異常なオーラを放つエースを疑っていたようだ。
出会って数秒で人と違うことがバレていたらしい。
しかし、「自分は、天才だ」という言葉には、ホイスーは、なにも触れなかった。
それだけで、誤魔化せることではなかったのに。
"なぜ、強いのに修行送りにされたのか"とか、普通ならもう少し深堀りされるところだろう。
しかし、ホイスーは雑な答えで誤魔化すことが出来た。
「お前、とてもいい人材になるぞ?」
「そ、そうですか…」
「まぁ、ええわ!もう暗くなったしそろそろ帰るか」
ホイスーはご機嫌のようだ。
ホイスーとエースは、家に帰ることにした。
家に戻り、晩飯の時間がきた。
今日のメニューは、ステーキだった。魔法が使えるようになったお祝いだとか。
ステーキの正体は、昼に倒したバッファローバイソンの肉らしい。
手作りデミグラスソースのコクが肉の美味しさを引き立てている。
少し肉は固いが、歯ごたえがあり満足感が増す。
前の世界では、食べたことの無いほどの美味しさだった。
エースは、フィリアの料理がココにいる意味と言っても過言では無いようだ。




