第1話 【ヒトって簡単に終わりを迎えるんだな】
みなさーん、まさと・とむらです。
今回から、本編始まりますよー!
『あぁ、ヒトって簡単に終わりを迎えるんだな』
視界は白く、明るさを感じる。
『これが天国という場所なのか? これが死後の世界なのか?』
奨大は、そんな事を思っていた。
すると、どこからか声が聞こえてくる。
「……きなさい。」「……起きなさい。」
『これが走馬灯というものだろうか? それとも夢だったのだろうか?』
奨大は知らない声に混乱していた。
「起きろって言うとるやろうがー!」
知らない声に怒られた。奨大はさすがに起きた。
「ようやく起きたか。」
奨大は混乱していた。
「ここはどこ? 僕は奨大? 1+1=3?」
「おはよう奨大くん。」
目の前の変なやつが喋りかけてきた。
それは、モザイクがかかったようにハッキリとは見えなかった。
「あなたは誰ですか? 放送出来ない見た目なのですか?」
つい、心の声が出てしまった。
「私を何だと思っているのかね? 私は神ですよ。」
「いや、全身にモザイクみたいなのがかかっていたので……」
「モザイクじゃない! 演出! 光り輝いているように見せる演出!」
「そう、言われましても…最近見た、モザイクと同じだったので……」
「うぅ…(泣)」
神(自称)は泣いてしまった。
「すいません、神様」
さすがに、謝った。
「そう、それで良い! 私は神だ。」
神と呼ばれて機嫌を直したようだ。
しかし、奨大はまだ混乱していた。
死んだはずなのに、生きている感覚が残っているからだ。
ゴホンと咳払いをして神(自称)は言った
「石田奨大よ、お前は死んだのだ。ようこそ死後の世界へ。」
神(自称)はドヤ顔をした。言いたかった事がようやく言えたようだ。
「僕は、やっぱり死んだのか……」
信じ難いが信じるしかなかった……