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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
2章 師匠の修行は只事じゃない
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第15話【ホイスーは、尻に敷かれる】

「これが、ホイスーさんの家?」


「おぉ、そおや!」


思いもよらなかった。

何となくホイスーの見た目で、ボロい家だと思っていた。しかし、現実は違った。意外にも、この町で1番大きく、ログハウスのような屋敷だった。

見た目で判断するものじゃないと、エースは痛感した。


屋敷の前で立ち止まっていると、キィーっとドアが開いた。

中から、ボディラインのくっきりとした亜麻色のロングヘアーの女性が現れた。

ホイスーと親しげに話している。

何者かと思った。


「おいエース、何立ち止まっとるんや!これがまぁ、先生の、嫁のフィリアや」

「初めまして、エース君。フィリアです」


予想が付かないくらい美しい人だった。

エルフ耳で整った顔立ちだ。

人は、見た目で判断するもんじゃないと改めて痛感した。


「お世話になります、エース・スラッグです」


「君、凄くいい顔立ちね。貴方の話は聞いてるわ」


最初の人生と合わせても初のお言葉だった。エースの顔は、少し紅潮した。


「まぁ、ウチに入れ!フィリア、案内してあげて」

「お前に指図されなくてもするわ!」

「おぉ、すまん…」

奥さんと仲が悪いのだろうか?ホイスーを見る目が怖かった。


「失礼します」

エースは、恐る恐る家に入った。


「そんな緊張しなくてもいいのよ」

フィリアはエースには優しく接してくれる。


「ふぅ〜、疲れた」

「アンタは、風呂炊いてこい!」

「すいません…」

エースの後に家に入ろうとしたホイスーだったがフィリアに追い出された。


エースに対する態度とホイスーに対する態度の違いに寒気がしたエースだった。もはや怖かった。

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