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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第149話【大陸どうやって渡る?】

「良かったね、ズボン見つかって」

フィリアがカヤに言った。


「危うく、パンイチで旅をするところでした。皆さん、ありがとうございます」

カヤが皆に頭を下げた。


「そういえば、底なし沼から脱出する魔法があるんだった…」

マリーネが思い出した。


「あ、そんな魔法ありましたね。僕も使えますよ」

エースが言った。


「…じゃあ、最初からそれ使ってくださいよ!引っ張られるとき結構痛かったんですよ!」

カヤが怒り気味に言った。


「ごめんて…」

エースは、すぐ謝った。



『やぁやぁやぁ!諸君!元気かね?』

突然、聞き覚えのある声がした。


「おい!神!海渡れねぇーぞ!」

エースが神に怒った。


『知らないよ、そんなの。』


「じゃあ、どうすればいいの?どうやって渡るの?」

アリスが怒り気味に言った。


『そんな怒らないでよ〜。神様泣いちゃうぞ?』


「気持ち悪っ!」

フィリアが反射的に言った。


「あの〜、神様に対してそんな態度でいいのですか?失礼だと思うんですけど…」

カヤが言いにくそうに言った。


『カヤ君!いい事言うね〜!その通りだよ!神に対する態度じゃないぞ?お前たち。』


「あいつに対する態度は、これでいいの。自称神様だし」

マリーネがカヤに言った。


「…?」

カヤは、混乱していた。


「で?どうやって次の大陸へ行けばいいの?」

アリスがキレ気味に神に尋ねた。


『そうだった。それを教えようと思って現れたのだよ。』


「で?どうすればいいの?」

エースが神に尋ねた。


『泳いで渡りなさい。』


「は?舐めとん?」

エースがガチギレした。


「うーわ!それは神様失格だわ〜」

アリスもため息つきながら言った。


「なるほど…だから皆さんは、このような態度だったんですね?」

カヤが皆に言うと、4人が同時に大きく頷いた。


『冗談だよ〜。そんな皆して睨まないでよ。』


「さっさと言えや!」

フィリアが怒った。


『はい、ごめんなさい…。えーっと、ここから西の方へ進むと、電車があります。それに乗れば遠回りになるけど次の大陸へ辿り着けるよ。』


「どのくらいの遠回りなんですか?」

カヤが神に尋ねた。


『そうだねぇ……1年くらいかかるんじゃない?状況によっては。』


「大分、遠回りね…」

フィリアは、頭を抱えた。


「でも、船の運行再開を待つよりは短いし…」

マリーネも悩んでいた。


「最終判断は、エースに任せるわ。みんなもそれでいいでしょ?」

フィリアが皆に訊いたら、全員が頷いた。


「……じゃあ、駅へ向かいましょう」

エースは、悩みに悩んで答えを出した。


『じゃあ、皆頑張ってねー!』

エコーのかかった神の声が遠くなっていった。



「それでは、駅へ向かいましょう」

エースはそう言って、東側に進んだ。


「違う!そっちじゃない!そっち東だから!」

アリスに止められたあと、西に向かって歩き始めた。

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