第143話【ヤキモチ】
「空に人が!」
突然、カヤが飛び起きた。
「あれ?ここは?」
ベットの中にいたカヤは、目をキョロキョロさせた。
「ようやく起きた。」
カヤの横からフィリアの声が聞こえた。
「おはよう、大丈夫?」
エースがカヤに言った。
「…はい。おかげさまで」
カヤは、エースに言った。
「ここは、近くの村の宿だから、安心して」
マリーネがカヤに言った。
「神の姿をみて気絶したの?」
アリスが尋ねた。
「そうみたい…ですね。神ってなんですか?なんでエース様と知り合いなんですか?」
カヤがみんなに尋ねた。
「……色々あってね」
エースが答えた。
「で?なんで一緒にいたの?2人は」
アリスがカヤに尋ねた。
「アリスったらヤキモチ焼いちゃって…」
マリーネがニタニタしながらアリスに言った。
「焼いてないわよ!」
アリスが大声で否定した。
「僕が呼んだんだ。寂しかったから…」
エースが正直に言った。
「エース様は、すごいやつれた顔してましたからね…」
カヤが言った。
「嬉しっ!」
マリーネが嬉しそうに言った。
「もう!エースちゃんったら!そんなに大切にしてくれたのね。お姉さん嬉しい!」
フィリアは、凄い嬉しそうだった。
「エース…ありがとう」
アリスがエースに言った。
「…!」
エースは、顔を赤くした。
「べ、別に…」
そして、誤魔化すように顔を逸らして言った。