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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第141話【神業】

『やぁ。よく来たね。』

エース達が休んでいると神の声がした。


「何をさせるつもりだ?」

エースが神に問う。


『アリス達の遺灰は、持ってる?』


「持ってますけど…」

エースは、遺灰の入った袋を取り出した。


『じゃあ、それをその辺に埋めてみて。』


「なんでですか?」


『いいから、いいから、ね?』


エースは、神に言われた通りに遺灰を埋めた。


『はい、じゃあちょっと待ってね…コホン。』

そう言って神は、咳払いをした。


「何をやらかすつもりなんだろ」

エースは、ボソッと言った。


『【ララララーーン】!』

神が大声で叫んだ。


すると、遺灰を埋めた場所に空から一筋の光が射した。


「怖い怖い何?!」

エースは、不気味に思った。


そして、光が射した場所の土が震え始めた。


「地震?ゾンビ?温泉?何が起きてるの?」

エースは、戸惑っていた。


そして、土にできたヒビから手が出てきた。


「ゾンビだ!僕ももう終わりだ!」

エースはゾンビ映画に出てくる村人のように言った。


『ゾンビごときに早とちりすぎるだろ。』

珍しいことに神がエースにツッコんだ。


「ぱぁ!苦しかった!」

先に出てきた手の横からフィリアの顔が出てきた。


「フィ…フィリアさん!?なんで?!」

エースは、驚きまくった。


すると、続々とアリスとマリーネの顔も出てきた。


「なんで?!みんなが?!」

エースは、取り乱していた。


『驚いたろぉ?これが神様というものだよ。ナメちゃいけないよ?』

神がいばり気味に言った。


「ありがとうございます!仏様!」

エースが神に向かって言った。


『テメェこのやろー、シバいたろか?』

神が肩を回しながら言った。


「冗談です。ホントにありがとうございます!」

エースの目には涙が浮かんでいた。


『ただし、生き返りはこの1回だけだからね。これからは、死んでも生き返らないよ。』

神の声が遠ざかって行った。


「承知しておりますとも。神様」

エースが神に対して礼儀正しくなった。

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