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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第138話【呼び出し】

「すいません!いらっしゃいますか?」

エースが寝ていると、扉の向こうから受付の人の声がした。


「はい、いますけど…」

エースは、返事した。


「良かった、とりあえず、ロビーまで来てくれませんか?」

受付の人に言われ、エースは「分かりました」と返した。



「おはようございます、エースさん。3日間も部屋に籠られていたので心配してましたよ」

ロビーに行くと、受付の人に言われた。


「3日も寝てたのか…」

エースは、3日経っていたことを今知った。


「ところでエースさん。あなたに会いたいと言うギルド嬢さんがいらしてますけど…」


「どこですか?」


「あちらでお待ちいただいてます」


「ありがとうございます」


エースは、ギルド嬢のいる所へ向かった。


「エースさんですか?」

ギルド嬢に尋ねられた。


「そうです…なにかありました?」

エースは、知らない人に名前を言われ少し驚いた。


「先日、あなたが近くの森を破壊したという情報が入りまして…」

ギルド嬢が話し始めた。


「すいません」

エースは、すぐに謝った。


「いや、違うんです。実は、あの森にはこの村で1番報酬の高い魔物がいたんですが、エースさんのおかげで討伐されました。また、他の懸賞金対象魔物も倒されたということで、合計100億ゴールドの討伐報酬をエースさんにお渡しします。あとでギルドの方に来ていただけますか?」

ギルド嬢は、丁寧に説明した。


「分かりました、後ほど向かいます」

エースは、ギルドに向かうことにした。



ギルドに到着すると、ギルドにいた人達がエースを歓迎した。


「英雄がいらっしゃったぞ!」

ギルドの誰かがそういうと、ギルドは、大歓声に包まれた。


「エース様は、我々の村を長年脅かしてきた魔物ヤマタノヒュドラを倒してくださいました。お礼です、受け取ってください」

ギルド嬢がずっしりとした袋をエースに渡した。


カチャリと金属が擦れる音がした。


しかし、エースは喜べなかった。


「お金が沢山あっても、アリス達は帰って来ないんだ…」

エースは、涙を堪えながら、寂しそうに言った。

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