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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第133話【神の力】

「次の大陸は、どんなところかな?」

街を出て、しばらくしてからマリーネが言った。


『やぁやぁやぁ、諸君!ラブコメしてる?』

神の声がした。


「う、うるせぇ!」

エースが反応した。


『おやおや?図星かな?どう?アリスちゃん?』


「な、なんで私なのよ!」


『この前も言ったと思うけど、そっちの動きだいたい見えてるからね。』


「そんなん聞いた覚えない」


『エース君が聞いてなかっただけじゃない?』


「知らん!」


「っていうか、それ盗撮盗聴じゃない?この変態!」


『まぁそんなことより、さっきマリーネ君は何て言った?』


「おい、はぐらかしたぞ」

エースのツッコミが横から飛んできた。


「サイテー」

アリスが神を睨みながら言った。


『神様に向かって変態はないでしょ?神の怒りは怖いんだよ?』


「じゃあ、見せてみてよ」

アリスが神を煽った。


『言ったな?どうなっても知らんぞ!』


「やってみろ!」

エースが神に言った。


『アヤマサタナヤタサナアヤタカハ!』

神が叫んだ。


「何語だよ、それ…」

エースがポカンとして言った。


神の声が響き渡った瞬間、空から無数の布が降ってきた。


「まさか、ファフロツキーズ現象を起こす呪文だったのか?」

エースが頭が良さげアピールをした。


『ファフロツキーズを知ってるとは…エースが賢く見えるぞ。』


「そんなんどうでもいいから…っていうかアレ何?」

フィリアが尋ねた。


『フィリア君、いたんだ。』


「ずっと、いたんですけど?」


『だって、喋らないから…気づかなかった。』


「しばき倒すぞ、コラ…」

フィリアが笑顔でキレた。


『いやぁ、怖い。』


「で?何を降らしてるの?」

アリスが神に尋ねた。


『それは、地面に落ちてからのお楽しみ…』


「なんか頭に乗った…」

エースの頭に降ってきた布が乗った。


「これは…女子のパンツ?」

エースが頭に乗った布を目の前で広げた。


『そうだ!この布の正体は……アリスが前世で着けていた下着達だ!ちなみに、本物だよ?』


「な…なんて物を降らしてんだよ!!てめぇ!」

アリスは、顔を赤くして怒った。


『神を怒らすと、こうなるんだよ。分かったかい?』


「クソが!」

アリスは、ガチギレ状態だった。


「待って、このパンツ…カルバンクラインって書いてある…」

エースが1つパンツを拾って言った。


「なんで、拾ってんのよ!」

アリスの怒りがエースに向いた。


「こんなん、いつ履くんだよ。お高い下着なんて持って…」

アリスにエースが言った。


「うるさい!別にいいでしょ?!私の…勝負下着…なんだから…あと、流行りのファッションなんだよ!」

アリスは、中盤だけ声が小さくなった。


『これで、少しは私の凄さが分かったかね?』


「うるせぇ変態!」

アリスの顔は、狂犬のようだった。


「待って…カルバンクラインのブラもある…」

エースがまた、下着を拾った。


「触るんじゃねぇ!!」

アリスがエースを思い切り殴った。


「まるで別人ね…」

フィリアとマリーネは、少し引いていた。


『ところで、マリーネ君。さっきの質問をもう一度プリーズ。』

神が指パッチンをし、散らかった下着を消しながら言った。


「私…なんか言ったっけ?」

マリーネが首を傾げた。


『え?嘘でしょ?覚えてないの?さっきの事なんだが…。』


「知らん!」


『マリーネもエース側の人間かよ!』


全員が神を睨んだ。


『まぁいいんだけど…次の大陸について説明しておこう。まず、20キロ北に進むと港があるからそこへ向かってちょうだい。その港からは、直通らしいから。それじゃ!』

神の声が遠ざかって行った。


「まだ歩くのかよ!」

神が消えてしばらくしてからエースが叫んだ。


「エースに下着見られた…触られた…」

アリスは、泣きそうになっていた。


「20キロだって…」

マリーネがため息をついた。


「まぁ、進まない限り進めないから進もうか…」

フィリアが言った。



「「「「ハァ…」」」」

全員がため息をついた。

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