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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第131話【This is……】

「This is エンターテイメント!さぁ、やるとするか…」

ジローも戦う姿勢に入った。


「おりゃぁぁぁぁ!!」

エースは大声をあげ、ジローにツッこんで行った。


突っ込んで来るエースに対して、ジローは、【ヌマ】を唱えるが、エースは、華麗に避ける。


「フン、やるな…」

ジローは、次の魔法を唱える準備をした。


「そうは、させるか!」

エースは、ジローに手のひらを向けた。


「何?!魔法が…打ち消された…」

ジローは、戸惑うが即座に近づいてくるエースの前に火の壁を作った。


エースは、少し後退するも火の壁が消えた瞬間突っ込んで行った。


ジローは、エースに向けて、火の玉でできた龍を放った。


「クッ……まだだ…」

エースは、火の龍に突っ込み始めた。


「血迷ったか?自ら火の中に飛び込むとは……何?!」

ジローの前には、火の龍の表面を一瞬だけ凍らせながら走って来るエースがいた。


「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

龍を越えて、エースがジローに斬りかかった。


「やられてたまるかァァ!」

ジローは、岩で壁を作った。


しかし、一瞬で岩を砕き、ジローに刃を入れた。


「グ…グァァァァァァァ!!!!!」

斬られたジローは、火に焼かれ、氷漬けにされ一瞬で氷が溶け、雷が落ち、全身に電撃を喰らった。さらにジローの傷口に毒が纏わりつき、死にたくなるような痛みを与えた。



「This is dead end…」

エースの剣が崩れ落ちると同時にエースの後ろでジローは、爆発した。


戦隊ヒーローのようだった。




黒い霧が晴れ、目の前はエントランスに戻っていた。


「おめでとうございます。貴方は、中ボスのジローを無事倒すことが出来ました。景品として、新しいエリアが解放されました。なお、この決闘で負った傷や怪我は、全て治しましているので安心してください」

受付の女性が祝ってくれた。


「あの…、他のみんなは?」

エースは、3人の行方を尋ねた。


「他のメンバーの方は、先にお部屋にお運びしました。皆さんぐっすり眠っています」

女性は、丁寧に教えてくれた。


「ありがとうございます」

エースは、みんながいる部屋に向かった。



「みんなよく寝てるなぁ」

エースは、少し笑いながらみんなの様子を見た。


「そういえば、ここに来て風呂に一回も入れてないし、みんな寝てる今のうちにお風呂入ってみよう」

エースは、この街に来て初のお風呂に入った。


「表面上は怪我とか傷はないけど…傷を負った感覚とか疲れとかは、感じるのなんか嫌だな…」

エースは、湯船にゆっくり浸っていた。


「ふぅ…いい湯だった…あれ、なんか目の前が…フラフラする…これが疲れか…」

エースは、3人が寝ているベッドに倒れ込み、沈むように溶けていくように眠りについた。

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