第12話【師匠との出会い】
これより、エースの修行が開始されます。
「これが、アメーンボ町?ようやく着いた」
長い旅だった感を醸し出しているが、ほぼ一瞬で移動してきた。
「お前が、ギルドから送られてきたエース君だね?」
町を歩いていると知らない声に話しかけられた。
「そうですが…貴方は、何者ですか?」
エースは、首を傾げた。
「隣の村のオケーラ村にあるターガメ学院で魔法の先生やっとる、ホイスー・セイクって言うんやけど…まぁ、お前の師匠になれと、上から言われたから……」
ホイスーは、小さく頷きながら言った。
「貴方が、僕の師匠ですか?」
エースは、目を丸くした。
「そうそうそう。」
ホイスーは、大きく頷いた。
「すいません、チェンジで…」
「おい、なんでや!まだ出会って1分しか経っとらんよ」
ホイスーは、目を見開いた。
「ちょっと見た目が苦手なタイプだったので……」
ホイスーは、小さい髭面じじいだった。
「文句言うな!先生もな、お前の師匠はやりたくないんや」
「じゃあ、しなければいいじゃないですか…」
エースは、ダルそうな顔をした。
「上からの指示には……逆らえん」
ホイスーは権力に弱かった。
「お前、さっき先生の事馬鹿にしたな?」
ホイスーは、エースを指をさした。
「しました。」
エースは正直に言った。
「走ってこい、今すぐ」
「は?なんでですか?」
「言うことを聞け!修行終わらさんぞ!」
「は?マジ、なんなんアイツ」
エースは心の中で文句を言いまくりながら、走った。