表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
128/151

第127話【暇つぶしに皆さんは何をする?】

「体…痛い…」

翌朝、エースの体はバキバキだった。


「なんか、紐の跡が付いてチャーシューみたいなんだけど…クスクス」

アリスが笑いを堪えながら言った。


「もうしないと言った言葉はどこに行った?」

エースがアリスを問い詰めた。


「……ごめん」

アリスは、素直に謝った。


「さて、どうやってジローを倒す?」

マリーネが言った。


「そういえば、そうだった」

フィリアが思い出したように言った。


「フィリアさん忘れてたんですか?」

エースがフィリアに訊いた。


「そ…そんなことは…ナイヨー」

フィリアの目が泳いでいた。


「とりあえず、フロントに電話してみましょう」

エースがそう言って、受話器を取った。


「あ、すいません…はい…あの〜『中ボスとの決闘』を注文したいんですけど…」

エースが電話でフロントに注文した。


「なんで、電話にしたのかなぁ?雰囲気台無しなんだけど…」

アリスが呟いた。


「了解です…はい。お願いしまーす、はーい。失礼します」

エースが受話器を置いた。


「どうだった?」

マリーネが訊いた。


「今日の夜からならイケるらしいよ」

エースが答えた。


「じゃあ、夜まで何する?」

フィリアがみんなに訊いた。


「……カラオケする?」

アリスが言った。


「いいね!」

エースが親指立てた。



「っていうか、この世界の歌知らないんだけど…」

エースが言った。


「でも、前の世界の曲もしっかり入ってるよ!」

アリスがデンモクを見ながらエースに言った。


「じゃあ、いいか……ってならんでしょ?!この世界どうなってんの?ホントに」

エースは、驚いた。


「ホントに、日本と繋がってるでしょ?これ」

アリスも驚いていた。


「じゃあ、私から歌う!」

フィリアがデンモクを持って言った。


「何を歌うんですか?」

エースが訊いた。


「えーっとね…『ツバサ』を歌おうかな…」

フィリアが悩みながら言った。


「誰の曲?」

アリスがフィリアに訊いた。


「あんだーぐらふ?っていう人」

フィリアが首を傾げながら言った。


「いや、バリバリ日本の歌やんけ!しかもちょっと前の」

エースが思わずツッこんだ。


「え?ちょっと前なの?割と流行りじゃない?」

マリーネが言った。


「え?どゆこと?」

アリスが言った。


「もう、なんでもいいや!」

エースが考えるのをやめた。


「じゃあ、次私!」

アリスが次の歌を入れた。


「何歌うの?」

マリーネがアリスに訊いた。


「オーイシマサヨシの『死んだ!』」

アリスが元気よく言った。


「ボス戦前になんて不謹慎な歌なの?フラグかなにか?」

マリーネが言った。


「これ、なんの曲だっけ?」

エースが訊いた。


「勇者が死ぬアニメの主題歌」

アリスが元気に言った。


「そういえば、アニメとか好きだったね。アリス(明里)は」

エースが笑いながら言った。


「勇者が死ぬってやっぱりフラグじゃん!」

フィリアが言った。



「じゃあ、次は私」

アリスが歌い終わった後、マリーネが言った。


「マリーネは、何歌うの?」

フィリアが訊いた。


「私はね…スキャットマン・ジョンの『スキャットマン』!」

マリーネが元気よく言った。


「それ歌えるの?!」

エースが驚いた。


「やっぱり、僕達の世界の流行が遅れて来るんかね?」

エースが言った。


「でも、アンダーグラフの『ツバサ』は、アニメで使われて再注目されてたし…スキャットマンは、ずっと聞くし…そんなこと無いんじゃない?」

アリスが言った。


「そうなの?!僕は、親の影響で昔の歌も結構知ってるけど…」

エースは驚いた。


「あ、でも…『死んだ!』を知らないってことはやっぱり、流行が遅れてるのかも」

アリスが閃いたように言った。


「いや、オーイシマサヨシはアニメ好きしか知らんて。僕もアリス(明里)に言われてから知ったんだから」

エースは、ツッこんだ。


「…神の仕業じゃない?」

エースがふと思い出したように言った。


「それ、有り得るね…」

アリスは頷いた。



「あー、疲れた!この曲早すぎでしょ」

歌い終わったマリーネが言った。


「よく歌えたね」

エースは、驚いた。


「次は、エースの番だよ」

フィリアがエースにデンモクとマイクを渡した。


「え…何歌おう…」

エースは、乗り気ではなかった。


「なんで、そんなテンション低いの?歌上手いのに…」

アリスがエースに言った。


「そう…かな…。じゃあ、これ歌おうかな」

エースは、歌う曲を決めた。


「さて、エースちゃんは何を歌うの?」

フィリアがエースに訊いた。


「SEKAI NO OWARIの『最高到達点』」

エースが言った。


「どんな曲か分からんけど、ボス戦前に良さそうな曲ね」

マリーネが言った。



「みんな、いい感じに声も出るようになったところでそろそろボス戦の時間だね…」

カラオケを楽しんだ後、マリーネが言い出した。


「そろそろ行くか…次の大陸へ」

フィリアが言った。


「いざ、行かん!ボスの場所まで!」

エースがみんなを先導した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ