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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第122話【中ボスの正体】

「さて、どうしたものか…」

夕食と情報収集を終え、宿に戻りエースが呟いた。


「情報を集めれば集めるほど、このホテルのオーナーなんだよね…」

アリスが呟いた。


「やっぱり、この大陸のボスはオーナーさんなんだね」

フィリアが言った。


「ねぇ、この宿の特典に中ボスとの決闘っていうのがあるよ」

宿の説明書を見ながら、マリーネが言った。


「そもそも隠す気すらないんだ」

エースは、思わずツッコんだ。


「じゃあ、明日はジローと戦ってこの街を出て次の大陸を目指しましょ」

アリスが言った。


「そうね」

フィリアが頷きながら言った。


「とりあえず、このホテルを満喫しよう!」

アリスが元気よく言った。


「ノーテンキかよ」

エースは、アリスにツッコんだ。


「とりあえず、風呂入りたいんだけど…どうする?」

ガラス張りの風呂場を見て、アリスが言った。


「これじゃあ、裸見られ放題だね…」

マリーネが嫌そうに言った。


「なんでここのホテル、風呂がガラス張りなのよ!」

アリスがキレた。


「いっその事、全員で一緒に入る?浴槽も結構広いし」

フィリアがエースを見てニヤケながら言った。


「「嫌に決まってるでしょ!」」

アリスとマリーネが同時に言った。


「ごめん…」

怒られて素直にフィリアは、謝った。


「何想像してるの!?この変態!!」

顔を赤くしたエースを見てアリスが言った。


「ば…な…何も想像してないわ!」

エースが取り乱して言った。


「やっぱり、変な妄想してたのね!」

アリスは、エースを睨んだ。



「あのー、助けて…苦しいんだけど…痛いんだけど…」

壁に貼り付けにされ、耳の中にティッシュを詰め込まれ、顔全体をタオルでキツく覆われたエースが言った。


「これで、安心してお風呂入れるね」

アリスが一仕事終えたように言った。


「ちょっと可哀想…」

マリーネがほんの少しだけエースを心配した。



「痛い……」

翌朝、エースは体全体を痛めていた。


「まぁ、昨日の夜からずっと縛りつけられて、身動き取れない状態で一晩明かしたらそうなるよね…」

アリスが渋い顔して言った。


「まさか、風呂入ったあとそのまま全員寝落ちするとはね…」

マリーネが愛想笑いをしながら言った。


「膀胱が破裂するところだったよ……まだ痛いし…」

エースの体調は、万全ではなかった。


「やっぱり、明日の朝に中ボスと戦おうよ」

エースがみんなに提案した。


「じゃあ、今日はこの街で遊ぼう!」

フィリアは、ノリノリだった。


「今日の夜は、同じことがないように気をつけます」

エースのボロボロの姿を見て、アリスは少し反省していた。

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