第11話 【テレポート中の出来事】
それは、ギルドで目の前が白くなったあとのことだった。
『あー、あー、テステス、テステス。』
神の声が聞こえた。
『エース君、聞こえるかい?テレポート中に、すまないねぇ』
「聞こえますが…どうしたのですか?あと、これテレポート中だったの?!」
『そう、テレポートしてるよ君。そんなことは置いといて、君に渡し忘れていたものがあったんだよ。』
「渡し忘れたもの?」
『そうそう。それはね……』
エースは、ゴクンと喉を鳴らした。
『君の左腕だよ。』
「左腕?」
『そうそう。この後、送るから確認しといて。ちなみに取り外し可能になっているから。』
「その機能いります?」
『まぁ、使える時が来ると思うよ。』
「そうですか」
『それじゃあ、またね〜。』
神の声がだんだん遠ざかっていく。
ポンという音をたてて、手の上にダンボールが現れた。
中身は、左腕だった。
「なんか、不気味だな」
エースは、顔をしかめた。
「まぁ、10年振りの左腕だ。感動の再会ではないか」
エースは、左腕をくっつけた。そして、手を結んで開いた。
それを繰り返していくうちに、顔がだんだん緩くなっていく。
「よし、行くか!」
目の前の白い霧が晴れていった。
――ステータス――
名前:エース・スラッグ
種族:人間
年齢:17
レベル:1
MP:10000/10000
HP:30000/30000
防御:80
攻撃:50
役職:魔術師
スキル:周辺探知,長打力、左腕の取り外し
裏スキル:オールマジック
固有スキル:神とのコンタクト
固有裏スキル:ステータスの隠蔽
神様から一言:前回の人生の行いをみて裏スキルつけてみた。絶対に他の人にバレないようにね。もちろん明里にも。
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これにて、第1章〖異世界へ〗が終了です。
次回から、第2章が始まります。
しばらく、新話投稿まで時間が空きますが、お楽しみにしてお待ち頂けると幸いです。