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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第115話【ビニール袋ずっと持ってると手が痛い】

「やっと着いた…」

街の前で、ため息混じりにエースが言った。


「すんごい栄えてるね」

街の様子を見て、フィリアが言った。


「今まで見た中で1番、東京に近いね」

アリスが言った。


「早く中に入ってみよ!」

マリーネがワクワクしながら言った。


「タピオカとか虹色の綿菓子とかあるかな…」

エースがワクワクしながら言った。


「私は、アニメ関連の店を探したい!オタクの街行きたい!」

アリスがワクワクしながら言った。


「でもここにボスいるんでしょ?」

フィリアが全員を現実に戻した。


「あぁ…そうだった…」

マリーネが露骨にガッカリした。


「まぁ、とりあえずボスの情報を集めながら観光しよう!」

アリスが言った。



「凄いビル街ですね」

街に入ってすぐエースが言った。


「アスファルトとかコンクリートが多すぎて、凄い熱い」

手で顔をあおぎながらアリスが言った。


「観て!あそこにでっかいスーパーがある!行ってみようよ!」

フィリアがワクワクしながら言った。


「ちょうどいい機会ですし、食料や生活必需品を買い溜めておきましょう。看板に激安ジャングルって書いてあるし…」

エースがスーパーの看板を見ながら言った。



「凄いスーパーだったなぁ」

フィリアが両手に袋を持ちながら言った。


「何もかもが安いし品揃えがいいし…なんでも揃って便利なお店だね」

マリーネも両手一杯に袋をさげて言った。


「次は宿探しですね」

エースも両手に袋をさげて言った。


「空いてるといいな、いい部屋」

両手に袋をさげたアリスが言った。



「全然、空いてないじゃん!」

疲れた様子のフィリアが叫んだ。


「5軒の宿屋を回ってひとつも部屋が空いてないとは…」

マリーネが深刻そうな顔で言った。


「もう何軒か宿を探して空いてなかったら、野宿にしましょう」

エースがみんなに伝えた。


「野宿やだぁぁ!」

フィリアが駄々をこねた。


「じゃあ、頑張って探してくださいよ」

フィリアにエースが言った。


「はーい…」

フィリアの返事から、ダルさが伝わってきた。


「手分けして、空いてる宿を探しましょう」

エースがみんなに伝えた。



「どうだった?」

再集合してアリスが皆に尋ねた。


「こっちはダメだった」

エースが言った。


「あったにはあったけど…1泊の値段が金塊1つと同じ額だった…」

マリーネが残念そうに言った。


「こっちも高いし空いてないしの繰り返しだった…」

アリスも悲しそうだった。


「私は、見つけたよ!安くて空いてる宿」

嬉しそうにフィリアが言った。


「じゃあ、そこへ向かいましょう!」

エースが嬉しそうに言った。



袋をさげていた全員の手は、真っ赤になっていた。

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