第114話【まともな戦闘シーン】
「そういえば、まともな戦闘シーンって無くない?」
突然、エースが言った。
「確かに。無駄に、野球拳とかが多かったしね」
アリスも同情した。
「そろそろ、まともに戦闘するか」
フィリアがやる気になった。
「旅の者共よ、そこで止まれ!ここの谷を越えたければ、持ってる食料と金を置いていってもらおうか」
突然、盗賊が襲いかかってきた。
「ナイスタイミング!」
アリスが敵をにグッドポーズをした。
「な、何がナイスタイミングだ!ナメるのも大概にせぇよ!」
盗賊は、挑発されたと勘違いして、スピードと攻撃力がアップした。
「さぁ、かかって来いよ!」
エースが盗賊を煽った。
「うりゃぁぁぁ!」
盗賊が物凄い声とスピードでエース達に近づいた。
「【エナジルド】!」
エースが盗賊に向かって唱えた。
「なんか、力が湧き上がって来るぞ!」
盗賊の攻撃力がとても上昇した。
「全然、効いてないよ!」
アリスがエースに言った。
「こいつ、まさか社畜か?社畜には、この【エナジルド】は、効かないんだ」
「そうだ、私は残業時間が1ヶ月で300時間を越える程の社畜だ!」
盗賊が威張って言った。
「皆、こいつは一筋縄でいかないぞ。気をつけろ」
エースがみんなに忠告した。
「私に任せて!エースは、援護をお願い」
アリスが斬りかかった。
それを受けエースは、アリスに攻撃力とスピードを上げる魔法を唱えた。
「【ヌマ】!」
マリーネが唱えると、盗賊の足元に水がまかれ、泥沼になった。
「しまった!足が抜けない!」
盗賊は、動けなくなった。
「それっ!」
アリスが力いっぱい盗賊に剣を振り下ろした。
「うわぁぁぁぁ!」
「いい戦いだった」
フィリアがみんなに言った。
「フィリアさん、何もしてないですよね?」
エースがフィリアに言った。
「バレちゃった、てへっ」
フィリアは、舌を出し誤魔化した。
「とりあえず、この盗賊が持ってる物を頂いて先に進みましょう」
エース達は、先に進み始めた。