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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第112話【ネタバレって罪じゃない?】

「そろそろ、次の大陸に進めないかなぁ?」

山道を歩きながらアリスが言った。


「この大陸も飽きてきたね」

フィリアが言った。


『ちょ待てよ、飽きたとか言わないでくれる?』

神の声が聞こえた。


「何?急に現れて」

アリスがキレ気味に神に言った。


『聞き捨てならない言葉が聞こえたものでね』


「だって飽きたんだもん!」

アリスが元気よく言った。


『うん、飽きないでくれる?この大陸にも、ボスいるんだからさぁ……あっ!やべっ!ネタバレしちゃった。』


「あぁあ、ネタバレした」

エースがクズを見るような目で神を見た。


「私、ネタバレする人って世界で一番嫌いなんだよね」

アリスが神を睨みながら言った。


『ごめんて…。』


「ところでこの大陸のボスは、どこにいるの?」

フィリアが神に尋ねた。


『いい質問ですね、フィリア君。』


「林先生か!」

エースがツッこんだ。


『この先の谷を越え、山を越え、大きな谷を翔けると平な場所に辿り着くから。そこを真っ直ぐ行くと、街が現れて、その街にボスいるから頑張って。』


「要するに、あと2つ3つ山を歩かないと行けないってこと?」

マリーネが神に尋ねた。


「まだ歩くの?」

フィリアがダルそうに言った。


「とりあえず、大きな谷を翔けて平らな場所…略して、大谷翔平な場所を目指そう!」

エースがみんなに呼びかけた。


『その略し方しないで!何となくのボケで気付く人は気付く小ネタみたいにしようと思ったのに、まんま伝わってしまうから。』


「知らんわ!」

エースが大声で神に言った。


「もういいから。早く進もうよ。飽きた」

フィリアは痺れを切らしていた。


「ごめんなさい、早く進みましょう」

エースがフィリアの圧に負けた。


『頑張ってね。』

エコーのかかった神の声が遠ざかっていった。


「はい!行くよ!」

アリスが皆を急かした。


「また歩くのかぁ」

エースがため息混じりに言った。


「【エナジルド】!」

突然、エースが叫んだ。


「何!?怖い!」

マリーネが驚いた反動でエースを殴った。


「い…痛い!何してんの!?」

エースは、いきなり殴られて思考停止していた。


「ごめん。で?何を叫んだの?」

マリーネがエースに尋ねた。


「魔法です。この魔法は、唱えるとハイになる成分を摂取することができるから良いよ」

エースが説明した。


「何それ、私にもかけて」

フィリアがエースに頼んだ。


「いいですよ。これはマジで飛びますよ」

エースが悪い顔しながら言った。


「ダメダメダメ。その顔とその言い方は、ヤクでしょ?絶対」

アリスが止めた。


「大丈夫、ただのエナジードリンクを10本飲んでる状態と同じになるだけだから」

エースがしっかり説明した。


「ならいいか……とはならいないよ?カフェイン中毒で終わりだよ」

アリスが一生懸命、止めた。


「そんなことは…ウッ………」

エースは、カフェイン中毒で倒れた。

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