表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
105/151

第104話【人には様々な癖がある】

「は?なんで私?」

マリーネの思考は停止した。


「お前を、下着を盗んだ容疑で逮捕する」

警察官が言った。


「あんた、いつ盗んだの?」

フィリアがマリーネに訊いた。


「盗んでないよ!!」

マリーネは、大声で否定した。


「そういえば最近、下着欲しいって言ってたわよね…」

フィリアが言った。


「言ってないよ!なんで陥れようとしてるの!?」

ありもしない事実にマリーネは、否定した。


「今日の朝、この近くの下着屋で下着が盗まれたんです」

警察官がエース達に説明した。


「私、下着なんて盗んでないよ?」

マリーネは、焦りながら否定した。


「残念だが、長髪で白い髪色という目撃情報があるんだ。言い逃れは出来ん」

警察官がマリーネに言った。


「だから違う!何よりその時間はみんなとスイーツ食べてたし……ね?みんな!」

マリーネが全員に訊いた。


「そういえば、あなた1回トイレいったわよね?まさかその時に…」

フィリアが言った。


「違うよ!ホントに違う!」

マリーネは、泣きそうになっていた。


「嘘をつくな!こんなにも証拠が揃ってるじゃないか!お前だろ!お前がメンズのトランクスを盗んだんだろ!」

警察官がマリーネを指さした。


「1番大事なこと抜けてるでしょ!なんで私が男子の下着盗むのよ!」

マリーネが大声でツッコんだ。


「マリーネってそういう性癖が…」

アリスが引いていた。


「ねぇよ!」

マリーネが否定した。


「まぁ、でも…井ノ上た〇なもトランクスだったし…いいんじゃない?」

エースが言った。


「誰よ!その井ノ上た〇なって人は!」

マリーネが大声でツッコんだ。


「簡単に言うと…戸籍のない孤児の少女で、テロリスト等の犯罪者を暗殺し、テロ・犯罪を未然に防ぐという任務を受けたクールな黒髪女子」

エースが説明した。


「訳分からんわ!っていうかそれどころじゃないわ!」

マリーネがツッコんだ。


「私にトランクスは必要ないから盗む理由がないわ!つまり、動機が私には無い!」

マリーネが威張って言った。


「お前…男じゃないのか?」

警察官が目を丸くした。


「どこに、バスト90の男がいるのよ!」

マリーネが大声で言った。


その後、マリーネは自分で言った事に顔が真っ赤になった。


「90かぁ…」

警察官の顔がいやらしくなった。


「せめて間違えるなら、アリスの方でしょ?」

マリーネは、アリスを指さした。


「黙れ!」

アリスがキレた。


すると、警察官のケータイがなった。


「何?捕まっただと?!」

警察官が電話で誰かと話していた。


「待って!この世界にケータイあるのかよ!」

エースは、思わずツッコんだ。


「まぁ、世界設定ぐちゃぐちゃだもんね」

アリスが言った。


「すまなかった…。そこの90…いや、お嬢さん」

警察官は、マリーネに謝った。


「…次は、気をつけてくださいね」

マリーネは、許した。


「私の長年の勘が間違っていた…」

警察官は、反省した様子だった。


「何年この仕事を?」

フィリアが警察官に尋ねた。


「そうですね、かれこれ…30…」


「30年もやってるんですか?」

アリスが尋ねた。


「いや、30日」

警察官があっさり言った。


「新人じゃねぇか!」

思わず、エースがツッコんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ