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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第102話【迷子】

「なんだあれ?」

山道を歩いていたエースが麓をみて、みんなに言った。


「大きな街っぽいね」

フィリアが言った。


「行こうよ!寄ろうよ!」

アリスが元気よく言った。


「そーね、かれこれ5日間歩いてきたし」

マリーネが賛成した。




「ホントに大きい街だね」

街の入口でエースが言った。


「ここは、西の京と呼ばれる街。〖ミナミノミヤコ街〗だ。王都ほどではないが、この大陸2番目の大きさを誇る街だ」

門番が言った。


「ん?西の京と呼ばれる南の京?訳分からん」

エースの頭が混乱した。


「まぁ、なんでもいいじゃない。早く入りましょ?」

フィリアがみんなを急かした。



「ホントに王都みたいね」

街を歩きながら見渡して、マリーネが言った。


「にしても、十字路多くない?」

エースが言った。


「あ゛?誰が三十路だって?まだ25歳さいよ!」

マリーネがなぜか怒った。


「誰も三十路なんて言ってません!十字路!」

エースがハッキリ言った。


「なんかこの街、碁盤の目みたいに道があるよね」

アリスが言った。


「迷子になるなよ」

エースが忠告した。



「すいません、宿屋の場所教えてくれませんか?」

エースが通りすがりの人に尋ねた。


「えーっとね、1番近いのだと…右京区4丁目の7番地かな」

通りすがりの人が言った。


「わかりました、ところでここはどこですか?」

エースが再び尋ねた。


「今いるこの場所が、南区6丁目の1番地だから…宿屋までまっすぐ北へ向かって、24個目の角を右に曲がって、そのまま41個目の角までまっすぐ行って、その角を左にまがればあるよ」

通りすがりの人が丁寧に教えてくれた。


「……わかりましたっ!」

エースが返事するまでに謎の間があった。


「兄ちゃん達、気をつけろよ」


親切な通りすがりの人と別れた。


「どこだよ!」

エースが嘆いた。


「もう迷子じゃん!」

アリスが大声で言った。


「まぁ、歩いていると何かあるでしょ?」

フィリアは、謎の自信に満ち溢れていた。


「まぁ、止まってても何にもならないし、進みましょ」

マリーネが言った。


そして、4人は、北へ向かって歩き出した。

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