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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第101話【サンマウス町を出てから】

「ところで、どこまで歩けばいいの?」

〖サンマウス町〗を出てしばらく歩いていると、フィリアが言った。


「知りませんよ、そんなの」

エースが返事した。


「とりあえず、神様の言う通りに進むしかなくね?」

アリスが言った。


「だって、町を出てから1週間も歩き続けてるのよ?」

フィリアが言った。


「確かに。しかも、道中で魔物や盗賊に襲われるし…もう疲れた!」

マリーネが大声で言った。



「旅の方よ!そこに荷物と金を置いていってもらおうか!」

突然、盗賊が木陰から出てきた。


「嫌だ」

エースが食い気味に断った。


「ならば、死んで貰うしかないな!」

そう言って、盗賊がエース達に襲いかかった。


キンッ!という剣のぶつかった音が響いた。


「ここは、私の出番ね」

アリスが剣で剣を押さえて言った。


「うぉぉぉ!」

盗賊が剣に力を込めて振りおろそうしているた。


「や…やばいかも…」

アリスが、相手の力に負けて斬られそうになっている。


「いけ!」

マリーネが盗賊目掛けて何かを投げた。


「痛っ!なんだ!何を投げた!」

マリーネが投げたものが盗賊に直撃した。


「へへん!木彫りの熊は、痛いぞ!」

マリーネが威張って言った。


「熊の使い方、間違えてるよ」

エースがマリーネにガチレスした。


「分かってるよ!そんなの!緊急事態なんだから別にいいでしょ?」

マリーネがキレ気味に言った。


「ごめんなさいごめんなさい…」

エースは、マリーネの威勢を受けて小さくなった。


「このババァ!何をしてくれとんねん!」

盗賊がマリーネに向かって怒鳴った。


「は?誰がババァだって?あぁん?やんのか?コラ!」

マリーネの顔が変わった。


「こわっ!クマみたいな顔になった」

目の前にいたエースは、怯えた。


「やんのか?コノヤロー。かかってこいや!」

少し声の震えた盗賊がさらに挑発した。


「いいわ!やってやる!」

マリーネが挑発に乗った。


「うわぁぁぁ!」


ほんの一瞬で、盗賊が斬られていた。


「何が起きた!?」

フィリアが驚いきながら言った。


「瞬間移動した?」

アリスも目を丸くしていた。


「あぁ…マリーネを怒らせないように気をつけよ…」

エースは、縮こまりすぎてネズミの様なサイズになっていた。


「ふぅ〜。よし、行くよ?」

マリーネが笑顔で振り返って皆に言った。


「「「怖!」」」

全員が声を揃えて言った。

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