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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
6章 ジャッパ大陸
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第99話【ジャッパ大陸】

『エースよ!聞こえるか?』

空から神の声が聞こえた。


「聞こえません」

エースは、すぐに答えた。


『ん?聞こえてるよね?絶対。だって返事したもんね?』


「ちょっと何言ってるかわかんないッスね」

エースは、首を傾げながら言った。


『なんでだよ!』


「あの〜、もう顔バレしてるんだし、そのアバターいらんくね?」

アリスが言った。


『うっせぇわ!うっせぇうっせぇうっせぇわ。』


「あなたが思うより健康なので、お帰りください」

エースが言った。


『やかましいわ!一切合切凡庸なエースじゃ分からないかもね。……言うてる場合か!あのね、アバターの必要性は、モチベーションを上げるためにあるの。あと、今のお前は不健康だからね?』


「で?何しに来たの?あと、顔バレって何?」

フィリアが神に言った。


『あ、そっか。フィリアくんは知らなかったよね?いいよ知らなくていいことだから…。』


「実は、神とか名乗ってますけど中の人は、仏だったんです」

エースがフィリアに伝えた。


『おいエース!おいおいおいおい、おいエース!言うなって言ったやろ?』


「いや、言ってないです。よね?」

エースがアリス必要に共感を求めた。


「言ってなかった気がする」

アリスは、共感した。


『そんな…そんな馬鹿な…そうなの?』


「あの〜、すいません。早くお告げの方を…」

マリーネが神に言った。


『はい、ごめんなさい。じゃあ、行くよ?ここは、【ジャッパ大陸】という大陸だ。そして、このまま東に進むと王都がある。とりあえず、そこへ迎え。…じゃあね。』


「ちょっとちょっと、何急いでるの?」

アリスが神に言った。


「そうだそうだ!もっと詳しく聞かせろ!」

エースがヤジのように言った。


『え?この後、冷凍のカニが届くんだけど?待機してないといけないでしょ?』


「いや、そんなことは…」

エースが言った。


『冷凍だから、届いてすぐ冷凍庫に入れないといけないの!だから、終わり!』

エコーのかかった神の声が遠ざかっていくと同時に姿が消えた。


「なんなんだよ、あいつ…」

アリスがキレ気味に言った。


「王都に行って、何があるんだろう…」

マリーネが疑問に思った。


「知らん」

エースがキッパリ言った。


「どれくらいの距離があるんだろう…」

フィリアが不安そうに言った。


「まぁ、とりあえずこの町で休憩を取りましょう」

エースがみんなに言った。


「いいね!…ここの町なんて言う町なんだろう?」

アリスが言った。


「ここは、西の港町【サンマウス町】だよ」

偶然通りかかった商人が答えた。


「じゃあ、この【サンマウス町】でしばらく過ごしましょう」

エースがみんなに言った。




「いい部屋だね」

宿屋に入りマリーネが言った。


「私もう疲れた」

フィリアがそう言って布団に倒れ込んだ。


「とりあえず、食糧確保からしましょう」

エースがみんなに言った。


「フィリアさんも行きますよ……ってもう寝てる!」

アリスがフィリアを見て驚いた。


「このまま寝かしといてあげよう。フィリアさんは、泳いで大陸を渡たったんだし…」

エースが言った。


「いや、お前のせいだろ」

アリスが鋭くツッコんだ。



そして次の日。

「私、どんくらい寝てた?」

フィリアは、エースに尋ねた。


「だいたい、24時間くらいですかね?」

エースは、周りをみて言った。


「ちなみに、エース奴隷期間は、終了しました」

エースが付け足した。


「嘘でしょ!もう1日延ばさない?」

フィリアは、エースのお願いした。


「無理です、約束は約束ですので…」

エースは、丁重に断った。


「そんなぁぁぁ!」

フィリアの声が町中に響いた。

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